必要な道具

六面ダイス(二個)。
筆記用具。
基本的にこれだけで結構。キャラシートなどは各自使いやすくデザインしてよし。

背景設定

時に、煌歴4991年(聖誕紀2017年)。

東亜の中で唯一発展を続ける国家・恒星煌国の帝都。繁栄を続けるその夜の闇は、今や猖獗極まった魔界と化しつつあった・・・

夜の空に怪盗紳士が高笑いを上げ、路地を鮮血に染め上げる猟奇之徒。異国のスパイが暗躍し、魔人が帝都壊滅を目論む!

悪の跳梁跋扈に、しかして対抗する正義の光あり!
異形を払う術師達、帝都を守る法と国の番人達、そして名探偵の推理が光る!

さらに明らかになる大陰謀、国家存亡の危機、人造人間に妖怪まで加わって、奇絶!怪絶!また壮絶!
帝都を舞台に繰り広げられる、一大冒険活劇!!

用語解説・設定解説

「この世界」
人類が目下理解している地理的範疇としては、
1.恒星の周りを巡る一個の惑星であること(他月やら何やら基本は地球・太陽系と変わらず)
2.大きな大陸、ただし中央を砂漠や山脈で遮られて西と東に分かれているのが一つとその周辺に島々、東の端の海には「恒星煌国」列島が、そして西の端には「新天地」と呼ばれるもう一つの大地(大陸よりはやや小さい)が存在する。他氷に覆われた北極・南極が存在・・・といったところ。


科学力は既に産業革命を経験しており、蒸気機関が発達。蒸気車・機関車・蒸気船など何でもござれ。
飛行船・気球はあるがそれよる数倍以上の早さを誇る「航空機」は目下研究(グライダー程度ならある)中。ただ同時に、空想科学小説などでは人造人間などの存在が噂されている。他極々初期の潜水装置なども試作中だが、いわゆる「潜水艦」は未だ空想科学の世界。
「ラヂオ」はあるけども「テレビヂョン」はない。活動写真はある。歯車ゼンマイ式、蒸気式などの計算機はある程度普及しているが、電気計算機は希少。
街路はガス灯、室内は白熱電球。
煌歴4991年・・・イメージとしては微妙に「あるはずのないものが存在している」日本の大正六年くらい、といったところ、かな。


しかし未だに「科学で解明できない要素」が厳然として存在し、妖怪や魔術が表の世界には伝承として伝えられ、しかし裏の社会では実際に使用されることもある。

「恒星煌国」
万世一系の半宗教的存在「煌皇(こうおう)」が治める、「東陸」で唯一の大国。
大陸から独立した列島国家であり、東陸・西陸・独自の文化を融合させた文明。基本的には大正時代頃の日本に類似。
「西陸」に匹敵する科学力を持ち、西陸の国家との戦闘にしばしば勝利して恐れられている。いくつかの「東陸」国家を保護国として治めている。

「煌歴」
「恒星煌国」独自の暦。「煌皇」制度が始まってからの経過年月で表記される。

「帝都」
主人公達の活躍の舞台。「恒星煌国」首都。
何でか固有名詞で呼ばれることはない。実際のプレイ時地図とか欲しくなった場合は、東京の地図(古いの、戦前のとかだとなお良し)とかに適当に手を加えて使えばいいと思う。

「西陸」ならびに「西陸人」
目下、この世界の殆どを突出した科学力で支配している大陸の西側の者達。
地方により微妙な差異があるがいずれも白い肌と、金、赤など派手な色彩の髪を持つ。基本的には大正時代頃の欧州に類似。
「東陸」人を獣同然と思い植民地として支配し、「恒星煌国」にも侵略の魔手を伸ばしたが失敗している。

西陸の諸国家


アングル王国
西陸の中でもオルレアン共和国と並ぶ植民地大国で、南陸の全域を植民地として支配し、東陸にも幾つもの租界を持ち着々と支配を進行しつつある。政治的には立憲君主制で、王と民衆議会と貴族議会がある。
西陸国家ではあるが、西陸の海にある島国でもある。煌国と東陸の位置関係に類似するが、大陸との距離はもっと近い。
植民地として搾取するだけではなく、また南陸で麻薬を大々的に生産してはそれを南陸や東陸にばら撒き支配するというえげつない手を取る。
他の西陸国家もそうなのだが目下日本とは表向き友好関係を保ってはいるが、水面下では激しい鍔迫り合いを行っても居る。こちらの世界での当時のイギリスに類似。

バルトラント
つい最近までは軍事的強国で、東陸にも幾つもの租界を持っていた。
のだが先ごろアングル王国・オルレアン共和国との植民地や租界を巡る戦争に敗北し総ての海外領土を失い、国内経済は破綻してしまっている。
政治的には立憲君主制で皇帝と議会が存在するだが、社会不安により政治的には動揺している。こちらの世界での当時の独逸に類似。
首都はワンドシュタット。

オルレアン共和国
政体は革命による共和制だが、革命時王族ではなく民衆側についた貴族の生き残りが存在し、有力者としてある程度影響力を持っている。こちらの世界でのフランスに類似。
古陸を植民地として支配しており、アングル王国とは張り合ってはいるが自分達の利権が侵されそうになると即座に協力する微妙な関係を保っている。
自国の文化を最上のものと考え、とにかくそれを相手の事情も考えずに広めようとする悪癖を持つものが多い。
首都はランス。

ヴィエキ盟邦(旧称トルストリア大王国)
北方に広大な領土を持つ国。元々はトルストリア大王国という国だったのだが、恒星皇国を侵略しようとした戦争で敗北。
これにより革命が勃発し、現在の国家形態となった。
唯理主義という「総てを理屈で考える」という独特の主義で、個人財産を否定し家族関係や伝統、宗教の一切合財を否定。
総ての人間が国家と直接につながり平等に生産し平等に報酬を国から受け取るという特異な社会構造を持つ。

架台教を否定したことから他の西陸国家とは対立しており、この革命による唯理主義国家化を他の国でも起こすことにより勢力を拡大しようと目論み、各国に工作員を派遣している。
各国とも其れを警戒しており、皇国においても恒皇殺害による暴力革命を目指す唯理主義は禁止され、厳しく取り締まられている。
ヴィエキとはこの国の言葉で団体ないし党組織を意味し、唯理主義を信じる政治団体もまたヴィエキと呼ばれる。ヴィエキ皇国支部とか、東陸支部とか。彼等が革命を起こし、いずれ世界総ての国がヴィエキとなる・・・それが彼等の最終目標である。
ヴィエキを象徴する旗はイメージカラーである赤をバックに黄色で工場労働者の象徴である螺子と農民の象徴である鍬を組み合わせた紋章を描いたもの。
こちらの世界でのソ連に類似。
首都はゾルズィングラード。


ペトーリャ聖都国
西陸で広く信じられている宗教「架台教」の総本山である国。こちらの世界でのイタリアとヴァチカンを混ぜたようなイメージ。
架台教とは一神教の宗教で、その神の子であり人間に教えを説きそして人の罪を贖うために処刑された救世主を象徴的に崇める。
処刑された救世主の絞首架を簡易化した逆さL字型の架台をマークとし、ネックレスのように首から提げたり教会に飾ったりしている。こちらの世界で言うところのキリスト教に類似。
国としては大した力を持っているわけではないが宗教総本山であるが故の影響力は強い。そしてその裏には、架台教を世界に布教し、異なる宗教や土地の妖怪などを抹殺するための秘密機関・異端浄滅組織ガルガ・ナイツの存在がある。武装した奇蹟使いで構成され、秘密機関としてはヴィエキやEWNと並ぶ勢力である。
政治的には架台教の象徴にして司祭神父の長たる律主がおり、その下に民衆による議会と、そこから選出される執政官長と各大臣が居て政治を執り行う。
首都はゲッセン。


「聖誕紀」
「西陸」とその支配領域で使われている暦。「西陸」文明の基となったある救世主の誕生した年を基準にしている。

「東陸」、並びに「東陸人」
古い文明を持つ、大陸東側の諸国。今では殆どの国家が「西陸」の者共の手に落ちている。基本的には大正時代頃の亜細亜に類似。


「新天地」
新天地連衆国、という独自の国家を作っている。以前に内乱を経験し、国内における奴隷制廃止を行った、複数の人種が共存し、科学文明と物質文明、資本主義によって大発展した新しい国・・・

・・・と、「言われている」(ここ重要、つまり表向き)
基本的には大正時代頃の亜米利加に類似。

新天地同衆国

新天地に移民したアングル系の民が作り上げた国。
新興国家としての活気と工業力により国を富ませ、最も平等で自由な国と呼ばれる民主主義国家。
だがその国家誕生の経緯はそもそも移民たちが先住民族を虐殺して土地を奪い作り上げたという影があり、自由も平等も総ては西陸人のためだけにある。
社会底辺で生きる先住民族の生き残りや南陸・東陸の移民はかつては奴隷制で縛られ、それは形だけ廃止された現在においても強固な差別を受け社会の最底辺に押し込められている。
そんな暗い影の部分を宣伝で覆い隠しているため、皇国人の急進的自由主義者には理想の国と思われている。西陸人にとっては、確かに理想なのだろうが。

秘密結社EWN(エターナル・ホワイト・ヌーン・永遠の白き正午)

西陸人優位の世界を維持しようとする秘密結社。
非西陸人支配で唯一独立を保つ皇国の崩壊と、各植民地の独立運動の挫折を狙い暗躍。
組織的にはヴィエキよりも古く、その表社会に対する秘密隠蔽度も潜在的な力も上といわれている。

「南陸」
大陸東南側の土地と、そこに近い幾つもの島からなる地域。住民は東陸人に似ているがやや肌の色が濃く、褐色の肌をした人が多い。基本的には当時の東南アジアから印度に類似。
一部の小さな島が煌国の領土に組み入れられている他は、アングル王国の植民地になり、収奪を受けている。ことにアングル王国が支配のため生産する麻薬が、この地を蝕んでいる。
だが最近はそんな動きに対して、独立運動が起こりつつあるようだ。

「古陸」
大陸西南部に広がるサバンナと密林で覆われた広大な土地。広大な大自然が広がる土地で、住人は縮れ気味の黒髪と黒い肌。
昔ながらの生活をしていた土地が殆どで、結果科学力に置いて遥かに勝る西陸のオルレアン共和国にすぐさま制圧されてしまった。
今では西陸向けの農作物を生産する農場が沢山作られ、また現地住民は奴隷として売り払われたりと塗炭の苦しみを味わっている。

お金について

恒星煌国のお金の単位は、玉(ギョク)と片(ヘン)と粉(フン)で成り立っています。

一玉=百片で、一片=10粉。

イメージ的には1玉が現代日本での1万円に当たりましょうか。

衣食住で一月切りつめて10玉くらい、かな。

一月分計上以外の食事一回で安いのから高いのまでで2片〜7片、
電車区内運行で2片、1区事の移動で5片ほど。

自転車の値段が5玉、自動車買おうとなると200玉は必要。
マッチ1箱8粉、ガソリン1リットルで1玉くらい。

芸者の揚代が4玉〜高級で8玉。これが借金返してあげて身請けしようなんて思ったら150玉はいるかも。

和服一着で2玉50片、洋服だと少し高くて4玉、パーティなんかに出るための礼服だと和洋問わず大体12玉くらいする。

動物園や浅木川の乗天閣なんかの入場料で5片〜10片、観劇やら活動写真見るので20片〜1玉くらい。


地図

帝都の構造は上空から区分けを見ると上を北として


       上神野区
           
霞之内区   高天原区   浅木川区

       京芝橋区


このようになっており、北側がやや山地、中央と左右が平地、そして南側に海がある。

霞之内区

政治と商業の密集した区画。
角善、黒木屋などの百貨店や、四隅、越友などの大銀行の「ビルヂング(大正的呼び方)」が建ち並び、官庁街や大使館も多く存在する。

上神野(かみかんの)区

文化的な感じで、上流階級の人が多く住む区画。
高級住宅地や各種の大学、広大でその内部に動物園や美術館、博物館まで内包する上神野公園があり、緑豊か。
劇場なども高級なものが沢山存在する。


浅木川区

いわゆる下町で、庶民が沢山長屋を連ねて住んでいる。
古い神社などが沢山残っている。

そしてそういう古いものばかりでもない。
相撲を見せる国技館、様々な演劇をする名物浅木川オペラの劇場、小さいけれど活動写真を見せる活動写真館も幾つもある。
そしてこの地の名所と言えば、何と言っても「十五階」の渾名で親しまれる浅木川乗天閣。渾名の通り十五階の高さを持つタワーで、頂上の展望台から帝都を一望できる。


京芝橋区

海沿いの港湾・工業地区。
幾つもの工場が建ち並び港には沢山の船が着く。また軍港もあり、煌軍の軍艦がそこにはある。

あと・・・大きな声では言えないがそんな工業的イメージとは場違いな印象の一角もある。

嬉山。開国前の武家時代から続く、遊郭の沢山集まった一角である。周囲から浮き上がり、まるで幻想の城の用に華やかな外見をしてはいるが。


高天原区

帝都の中心、そして煌国の中心とでも言うべき区画。

枢密院、国会議事堂、帝都駅、近衛師団基地など重要きわまりない施設が建ち並ぶ。
そして何より重要なのが、そのど真ん中に存在する皇城である。

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