オペレーション2「その名はイーデア」

しばし考え、白鳥沢隊長は決断した。
「なにはともあれ、人間を食うような物騒な連中が出てきたとなれば、戦うしかないようだな。」
「いえ、危険です!手当はしていただいたし、このあたりの敵だけでも私が・・・」
勢い込むアジャンタに、やや気ぬけた声でランコが問いかける。
「どーするの?」
「どーするのって、それは・・・あっ!」
その理由は簡単だった。
「お体のほうはいいとして、それにはまず、服(独立戦闘ユニット)を直さないと・・・」
今の彼女は説明によれば武器を失っており、戦闘能力が極端に落ち込んでいるということなのだ。
それを直さないことにはどうにもならない、が。
「とはいえ、あんな超高度技術のかたまり、どうやって直すんですか?シルヴィーさんやプロフェッサーワットにでもたのみます?」
「・・・それは余り良くないわ。そうなると、シュバルツランドに頼むと言うことになって、彼女が此処にいることが公になってしまうわ。」
水島の提案に、江口が難色を示した。
「それが何でまずいの?」
「邪進化イーデアによる被害は増大しているわ。こんな時に彼女の存在を公にしたら・・・彼女には悪いけど、「同じイーデア」として見られる可能性は大きいわ。例え私達がそう思っていなくても。」
確かに、戦時下においてそういった例は枚挙に暇がない。下手をすれば「似ている」というだけで、こちらの世界のロボットにまで問題が波及しかねない。
「しばらくの間は、彼女のことは軍事機密扱いにするしかないわね。」
「・・・」
それを納得しながらも、やはり暗い顔を隠せないアジャンタを気遣い、水島は急いで話題を進めた。
「それでは・・・」
艶っぽい大人の笑みが、それに答える。
「ふふっ、任せて。」
「お母様?」
軍看護婦牧野マイの母、レイだ。天才医師であると同時にバイオテクノロジーの権威でもあり、学会にも顔が利く。
「私にい〜いアイディアがあるわ。」


「というわけで、私達は基地から少し歩いたところにある町、石爺町までやってきたわけです。」
あいかわらず誰にともなく舞台転換を解説するとびかげ。こういうキャラクターなのだが、ある意味便利だ(何?)
「ここなんですか?その・・・」
なぜかげんなりとした表情での水島の質問を、レイは中途で断ち切った。
「ええ、学会で知りあった小学生のくせに医師免許を持っているホモ少年茂合ヒロトの父親で発明マニアの甲斐性なし駄目オヤジ、父蔵に私が裏の人脈駆使して立ててあげた研究所、確かに此処にあるわよ。」
「え、えらく説明的なセリフだな・・・・」
あきれる白鳥沢隊長の様子が、全員の代弁だった。
「・・・本当にそんなのに頼るんですかぁ?確かのそういう事情ならこちらに頭があがりそうにないですけど・・・。」
「な、何だか不安になってきました。」
「私も・・・」
まだこちらの世界に慣れていないがゆえに不安もひとしおらしく、心配そうな様子をアジャンタは見せた。謳歌もそれに同意するほどなのだ、無理もない。
「例えば他にも、トッカリタウンの音井教授とか、ロボット工学者なら別に・・・」
「音井程度の無能な男に、あれが修理できると思ってるの?彼の作ったAナンバーズとやらはいずれも「表の世界では」高い評価を受けているけど、その実桜花達の足元にも及ばないわ。;桜花は五十年前にすでに十億度の熱線を実用化しているのに、彼の所のA-Pパルスのレーザーはせいぜい数千度が限度だわ。特に最新作のシグナルなんて、素材は優秀なのに素手の白鳥沢隊長にも勝てそうにない欠陥機よ?はっきりいってシリウスとミラの無駄遣いだわ。特に光軸変換結晶シリウスなんて、巧く使えば光波バリアから光子力ビームに光推進ロケット、ホーミングレーザーにだって使えるのに・・・それというのもあの爺には科学者が何かをなすのに必要な「狂気」が明らかに欠けているのよ。」
「ち、ちょっとちょっとレイ先生、そこまで言いますか?いくらなんでも・・・」
唐突に能弁な罵倒をするレイ医師。普段とずいぶん違った言動に水島が静止にかかる。
が、レイ医師は不意に真顔になると、淡々とこう告げた。
「これは私が言ったことではないわ。私にこのセリフを言わせている存在の・・・言うなれば神の怒りよ。彼等に対する失望の。まあ、希望を抱いていなければ、失望することすらなかっただろうけど・・・」
「お母様お母様、メタな話はそれくらいに。」
「え、ええ、そうね。早くいきましょ。」
さすがに、これ以上はやばい。


「ここね・・・」
研究所の前に立ち、見回す。
「結構立派そうじゃない。少なくとも秘密博士の秘密研究所に比べれば。」
あれと比べるのはそもそも大きな間違いだと思うのだが、実際結構大きかった。一体どういう「裏の人脈」なのか、かなり気になる。
「それじゃ・・・お邪魔しま〜す。」
「あ・・・」
扉を開けた水島。
「お前がホモかーーーーっ!!」
その瞬間、戸口にいた少年がランコの銃撃で宙に舞った。
「ぐぇ〜〜〜〜っ!」
絶叫と共に蜂の巣になり、地面にたたきつけられる少年。
「ふう、用意して置いて正解だったわ。」
「一仕事終えた」と言わんばかりにいい汗?をぬぐうランコ。
「い、いきなり撃ってどうする!」
という水島の注意にも、
「だってこいつホモなのよ!水島君を毒牙にかけようとしたらどうするのよ!」
と受け流した。だが水島は双はなれない。
「だからってなあ・・・。あの、生きてますか?」
「な、なんとか生きてるっす。」
(しかし、オレのことこうして心配してくれたことといい、憂いを含んだ美貌といい・・・)
「な、なんかいやな予感が。」
と、水島が呟いた瞬間。

「ほ、惚れたぁ〜〜〜〜〜〜っすっ!!ホモホモホ〜ッ!」

「うわっ!?」
一瞬生理的恐怖を感じた水島は、手加減なしで拳を振るった。戦車の装甲すらぶち抜く拳を。
「し、しまった。いきなり飛びかかってきたんでつい反射的に。」
「ほらね、危険だったでしょ。」
これではランコに反論できない。
しばらくひくついていた茂合ヒロトが、なんとか顔を起こした。しかし本当にタフなやつだ。
「うう・・・なんとモアイが起きあがって恋人にして欲しそうにこちらを見ています。恋人にしますか?」
「博士にまとわりつくなこのど変態がぁーーーーーーーっ!!」
今度は桜花の十万馬力の拳が炸裂した。天井を破って星となりぶっ飛んでいくモアイ。
「モンスター爺さんの所に帰りなさい!」
「もう、話がちっとも進まないじゃないの。」


いんたーっ、みっしょん!

わう。


「いやはや・・・ヒロトのアホが迷惑をおかけしまして・・・」
と謝る父親。名前は父蔵。・・・変な名前である。苗字も変だが、それに輪をかけて。
ついでに言うならばやはり息子と似たようなえらの張った三角顔であり、DNAの強さを感じさせる。
「一見全然普通のアホオヤジ・・・。本当に修理出来るの?」
「こ、こらっ、ランコ!」

「そんなことはないですよ。何しろ、私を作ってくれましたから。」
そういって現れたのは、看護婦の服を着た少女だ。長い金色の巻き毛がかわいらしい。だが
「! 君は・・・」
「はい。看護用アンドロイドです。CR4るりぃと申します。」
「へぇ〜〜〜〜〜〜・・・・・・」
ぺこっとお辞儀をする様子などは非常に滑らかで、まるで人間にしか見えない。皮膚の質感といい髪の様子といい、人間型ロボットとしての完成度で言えば、王形に勝るかもしれない。
「これは案外、すごいかも・・・」
アジャンタですら、そう認めた。
が。
「あ・・・」
「え?」
不意にるりぃの表情が曇る。そしてまるで貧血を起こしたようによろめいて・・・
ずしん。
「うがあああああああっ!お、重い〜〜〜!!」
倒れ、水島を押しつぶした。倒れた二人を中心にクレーターが出来るほどの大重量である。
「お、電池切れじゃ。」
「で、電池・・・」
「大丈夫なの・・・?」
「まかせんしゃいって。」
不安がる一同を前に、なぜだか知らないが自信満々の父蔵。メカ自体を見てもいないのにこの余裕である。
「ふ、不安・・・」
そして五分後。
「できたぞい!」
「って、ええ〜っ!もう!?」
あまりにも早い仕上がりに、びっくりするアジャンタ。正直な押せないかもしれないと思っていたのに、この短時間。一体どういうか学力だというのか。
「ワシはギャグキャラだからな、これくらい朝飯前よ。」
「な、なるほど・・・」
「納得してどうする・・・」
とんでもない理由と、それに心底真面目な表情で頷くランコに、二重の意味で打ちのめされる水島。
「何にせよ、丁度いいタイミングだったな。」
不意に白鳥沢隊長が話に割って入った。
「丁度って・・・何が?」
「うむ、長々と漫才をやっている内にいつの間にか外をイーデア軍団に包囲されていることに、丁度今気が付いた。」
「何ですってぇ!?」
一大事なのにのんきな白鳥沢に、
「そーゆーことは早く言って下さいっ!!」
あわてて外に出るパッパラ隊員。その目の前に展開するのは、前回とは比べ物にならないほどのイーデアの兵隊・・・ガビットの軍団。
そしてその奥に、大将格らしきイーデアが五体控えている。いずれも鋭い刃物状の部品を組み合わせた体に、老獪そうな顔を張り付かせた姿をしている。
その姿を見て、アジャンタは叫んだ。すでに修理のなった戦闘服を着用している
「やはりお前か!従属神K−5!」
「くくっ、その通り。」
五人が口々に、だが同じ返事をする。
「お久しぶりですねぇ、アジャンタさん。」
「神官モリモト・・・。」
「・・・誰?あいつ等。」
重火器をわらわらと取り出しながら、アジャンタに呟きでたずねるランコ。
「私の六芒聖神の証、Aの刻印の入ったバイオコアをつけねらう敵と、・・・邪進化イーデア達のボス、六芒三邪神の単なる腰巾着よ。」
ひくっ、とモリモトの顔面筋がひきつる。
「・・・私は偉大なる六芒三邪神様のお言葉をお伝えする仕事をしている、神官モリモトと・・・」
「あはは〜、ザコザコ、腰巾着〜〜!!」
欠陥を浮かせるモリモト。笑みも引きつる。それとは対照的に、けたたましく笑いまくるランコ。
「クズ共は黙っとれ!アジャンタぁっ!今日こそ貴様のバイオコアを取り込み、六芒聖神になってくれるわっ!!」
咆えるK-5。この大声で酔うやっと場が静まった。
「左様。人間共に味方する愚か者、いや反逆者を六芒聖神にして置くわけには参りませんからな。」
「・・・やれる物なら・・・やってみなさいよ!」
アジャンタの気合に、ついと眼鏡を上げて余裕を見せるモリモト。
「ええ、せいぜい抗って下さい・・・この人間達が死んでイイなら!」
ばっと手を差し上げる、その先には、ガビットに囲まれて逃げ遅れた民間人がいた。
「抵抗するなら、この人間共を殺すぞ?アジャンタよ・・・」
「う・・・」
「ぐっくっくっく・・・どうやら決着をつけるときが来たようだな、アジャンタよ・・・」

「仕方がない、人質は見捨てましょう!」

「何ーっ!?」
「ちょっと待たんかい!」
ランコの暴言に、くしくも敵味方から同時に突っ込みが入る。一瞬にしても、人と邪進化イーデアに共通の意識が芽生えた瞬間かもしれない。
「何考えてるのよバカランコ!」
「ふっふっふ・・・こういう、ことよ!」
含み笑いと共に指を鳴らすランコ。
ドドドドドドドド!
瞬時に、人質を囲んでいたガビットが吹っ飛ぶ。発射音から速射砲による掃射だとわかるものの、とてもそうは思えないほどの精密照準だ。中にいた人間にはガビットの破片による怪我一つないほどに。
いや違う。中にいた人実は、ガビットが吹っ飛んだ瞬間にすでに別の場所に移されている。
破壊力抜群の大砲と、目にも留まらぬ機動力。
「火事と喧嘩はスットンの花!町火消しめ組、ただいま見参!」
「梅花!菊花!」
桜花の妹たちだ。
「桜花お姉さま〜!この人達は任せて下さいです!」
「さあ皆さん、私達の指示に従って避難して下さい!」
「わっしょい!わっしょい!」
まといを振り回し、一緒に現れたことを必死にアピールするめ組の皆さん。
「んが・・・」
呆然とするK-5。
その無様なまでの態度の変化に腹を立てたのか、ランコの舌鉾はより鋭くなる。
「ほら、さっきまでの威勢はどうしたのよ?人質の陰に隠れてでかい口叩いてたじゃないのクソジジイ!」
今では、でかい口をあけている、となる。
「お、おのれぇ・・・人間ごときが・・・」
「はん!腐りかけた半生ガラクタが、私達より上に立ったつもり!?笑わせるんじゃないわよ!覚悟なさい!

「そのとおり!貴様の蛮行、同じロボットとして見苦しいにも程がある!」
「絶対に許さないわ!大本営にかわって!」
「おしおきです!」
桜花姉妹も、一斉に戦闘体制に入る。
「・・・・・・」
「少し、驚かれましたか?この時代に。」
あまりの勢いに、呆然とランコたちのすることを見ていたアジャンタに、水島は笑いかけた。
はっと気づくアジャンタ。
「え、あ・・・」
「今まで、たった一人で戦ってきたんですね・・・。でも、私達も戦うことが出来ます。貴方を、一人にはさせない。」
「・・・は、はいっ!」

「おんやぁ?アジャンタさん、赤くなってませんか?」
「え!・べ、別に・・・」

「むっ。」

そんな様子を横目で見ながら、膨れるランコ。
「ええ〜い、やってしまえぇ!!」
K-5たちの命令一下、ガビットたちが前進を開始する。が、一人モリモトは違った行動に出た
「わ、私は非戦闘員なので、後方で待機してま〜す!」
すすす・・・とあとじさる。今までイーデアが好き放題出来た千年大地とは様子が違うことを感じ取ったのだ。
「水島様を守るっす!CR(チチゾーロボ)1、CR4、出撃っす!」
「お手伝いします!」
それにあわせて、先程のアンドロイド・るりぃが研究所から出てきて、水島達に加わる。そしてさらに、研究所の屋根が割れ巨大なロボットが姿を現した。
しかもその姿たるや、
「な、何だあの巨大ロボットは!?」
「父蔵のおっさんとジャ@アントロボを足して二で割ったような姿ね」
まさにランコの発言がそのロボットの外見的特長のすべてであり、他にたとえようがなかった。
「これぞ!このワシ最大の発明!チチゾーロボ、その一号機じゃ!」
どうもそのとんでもないデザインのメカに乗り込んでいるらしく、機体のスピーカーから父蔵の声がこだました。
「私は、四号機となっております。」
壱号機が有人巨大ロボットで、四号機がAI搭載のアンドロイド。
「全然共通点が無いじゃない・・・」
比較的常識人の江口は頭を抱える。
「ふっふ、これでこの戦いを勝ち抜けば、」
「別にどうともならんぞ。CRシリーズを作ったのはワシだし、CR1を操縦しているのもワシだ」
・・・・・・
妄想モードに入る一歩手前の中途半端な位置で強制停止させられる茂合。
「さあ、発進じゃ!」
背中のロケットエンジンから盛大に火を噴いて、大空に舞い上がるチチゾーロボ。
だが、着地する様子を見せずにそのまま突っ込んでいく。
「うおっ!?操縦がきかんぞ!?」
操縦席内でパニックになる父蔵に、研究所のモアイから通信が入った。
「・・・CR1は敵に突っ込んで自爆するようにセッティングしといたっす。」
「な、なんでじゃ〜っ!!」
「いわゆる一つの「憂さ晴らし」っす。さあ爆発爆発!」
「のわ〜っっ!!」
見事地面にぶち当たったチチゾーロボは、大爆発を起こした。

しかしそこには、誰もいなかった。

「あ、弾道計算間違えて、敵飛び越しちゃったっす。まあいいっす。あの腐れハゲがくたばってせいせいするっす。」
へっへっへ、と何だか卑しい笑いを浮かべるモアイ。が、父蔵は死んでいなかった。
「ヒ〜ロ〜ト〜、てめぇっ!ぶっころすっ!」
突如すさまじい闘気がわき起こり、CR1の残骸を吹っ飛ばす。その下から現れた父蔵は闘気で黄金色になっていて、まるで漫画の伝説の格闘王とか、そんな感じで怒りを大放出していた。
「まずいっす!父ちゃんが鉛入りのはっぴを脱いだっす!もうバーサーカーっす!」
自分でやっときながら青ざめるモアイ。だが、その姿を見て、何故か江口も青ざめていた。
(馬鹿な、あれは・・・拳帝!?死んだはずでは・・・。レイ医師は知ってたのかしら・・・?)

「あーゆー外道共は、皆殺しあるのみ!」
「あの親父さんもか?」
問答無用に言い切ったランコに、水島が顔を引きつらせる。なんかもう、水島が関与できない別世界のノリのような状況下で話がこじれてしまったが、本来罪もないどころかアジャンタの戦闘服の修理をしてくれた人なのに。
「だいじょーぶっす!ちっとやそっとで死ぬタマじゃないっすから、遠慮なくどうぞっす!」
それはたしかにさっきのことで証明されてはいるが、あまりといえばあまりである。

だがはっきり言って、水島の心配は必要ない・・・というよりは、出来ない相談だった。
キレた父蔵は、信じられないほどに強かったのである。
空を飛び、パンチ一発でビルを粉砕し、迫り来る黄金に輝くオヤジ!更に顔やら手から気なのかなんなのか怪しげなビームまで出しまくる、
「不死鳥アタックであの世にいけぃ!!」
「どは〜〜〜〜っ!?」
「チチゾービーーーーーーーーーームッ!」
「ぐぉわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!」
「チチゾー爆裂拳っ!」
「うげぁ!」

・・・

「ぜ〜〜〜っ・・・ぜ〜〜〜〜っ・・・」
短くも、激しい戦い。
「な、なんとか取り押さえましたね、博士・・・」
「あ、ああ・・・」
確かに父蔵は取り押さえた。だが水島は肩で息をし、原子炉を動力とする桜花ですら疲労困憊の有様を示している。
「水島君、弾丸、もうないんだけど〜・・・」
ランコも、珍しく音を上げる。
「くっ、これではとてもイーデアと戦うことなど・・・」
「あの、水島さん・・・」
「マイさん?無事でしたか?」
「ええ、研究所に隠れていなかったら危なかったですけどね、危うくイーデアの皆さんみたいになるところでした。」
「へ?」
マイの言葉、「危うくイーデアの皆さんみたいになるところ」とはどういうことか。つまりそれはマイさんが研究所に瀕していなかったらイーデア達のように酷い目にあって居たと言うことで・・・
ふと目を移すと、チチゾーの無茶苦茶なわざとパッパラ隊の全力の応戦に巻き込まれ、イーデアは町事壊滅していた。
「・・・・・・」
先に人質を確保してなかったら、えらいことになるところだった。
「お、おのれぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
その瓦礫の山をかき分けて、五匹のイーデア・・・K5が立ち上がり、飛びさる。
「ああっ、博士、敵の頭目が逃げます!」
「まずい!今度人質をとられたら・・・」
「いや、逃げたのがあの方角なら・・・大丈夫だ。」
「何だと水島?」
飛び上がって逃げる敵を確認するように見つめながら水島は言い切った。何故そういえるのか分からず、隊長は禿頭の乗った首をひねる。
「えっと、石爺町からあっちってことは・・・ああ、なるほど!」
ランコのほうが先に気付いた。ぽんとわざとらしく手を打ち、にっかりと水島に笑いかけ、水島もそれに頷き帰す。
「ああ・・・「あいつ」の居るところに出る。」



次回予告
さて、色々本来の「突撃!パッパラ隊」に無い用語が飛び出して困惑気味のファンも多いと思いますが、次でほんの少しその辺が分かるかも知れないしわから無いかも知れません。
そんな次回を大予告!;
卑怯にも再び人質を取ろうとするK−5の卑劣なもくろみはもろくも崩れ去る。
そしてその前に立ちふさがる、二人の魔神(ディーパ)。
炎と水と風の神力(メギン)で、愛の戦士が悪を討つ!
次回Old G's Sagaオペレーション3、
「輝く竜」
来週(?)もこの時間(?)に、サラマンドラ・バーン!

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