【断片7】
そして、プロジェクト・ファラーゴーストが終わって幾らかの時が流れた。
「つまり、こういう事だ」
荒々しい岩が剥き出しになった土地。凪はモニカと並んで高い岩山の上に立っていう。
「ファラーは気力をエネルギーに変換して放出出来る。んなら、当然その逆、気力をエネルギーにしてファラーに取り込む事も出来る」
それは単純で、単純すぎて暴論とすら思えたが……それには根拠と実例が存在していた。即ち、このファラーが存在する世界において確固たる現実だ。
「プロジェクト・ファラーゴーストや、ガイアネット計画ってのは要するにそれだ。ガイアネットは地球の気力である地脈を使いそれをエネルギーにファラーを増やす作戦だった。プロジェクト・ファラーゴーストは死者の気力を使うっていう違いはあるが、同じだ」
実際に気力を使ってファラーを増やす事案が二例もあった。
「つまり」
「そう」
モニカの言葉に、凪は笑った。
「……このガイアネット計画の騒ぎの地脈から出る気力の余波をファラーに変換すれば、ガイファードの傷を癒す事位は出来る。モニカ、お師匠さんの残した思いを気力に変える事が出来たアンタが居れば、な」
眼下で繰り広げられていた、ガイアネット計画を巡る最後の戦い。ゾディアック教授が倒れ、ガイファードが、アジトの奥へ向かった。ガイアネットの暴走を止める為に。それは龍水晶で命を繋いでいたガイファードにとっては死の危険がある行為だが。
「……実際、どこまで計算通りで、何処まで拳王流を愛してたんだい、アンタ」
「さあな。アタシにも分からん」
プロジェクト・ファラーゴーストを巡る最後の局面で、モニカと凪はガイファード・デスファードと事実上共闘した。デスファードとガイファードは出会う事無く、その間を繋ぐような共闘っだったが……その結果、モニカの復讐心はガイファードに対しては晴れ、ムラマサを倒した事で思いは昇華されていた。それ故に今、二人はガイファードを救いに行こうとしている。この物語に、ハッピーエンドのエピローグを継ぎ足す為に。
「アタシに分かる事は唯一つ」
つい、と。凪はモニカの背を指でなぞった。
「蜘蛛の姿のスパイラスUの背中にゃ鳥の翼は無いが。モニカのルチャには、人を救う天使の翼があるって事さ」
それを聞いたモニカは、目を見開き、そして。
「泣いてる暇はない。行くぜ」
「……ああ!」
涙を後に残し、最終回の向こう側へと走っていった。
≪七星闘神ガイファード劇場版風外伝 プロジェクト・ファラーゴースト≫
そして。
七星闘神ガイファード
完!
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