Romantic Science

机の上に一冊の本がある。



         『秋奈くん秘密日記』



読んでみますか?

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某月某日

前々から交流のあった悪の博士さん御一行がやってきた。
失われた技術による改造人間達は、独学で進めてきた私の
改造人間を遥かに上回る性能を持っているようだ。むふ、
これは一つ参考にさせてもらうしかないにゃ〜。


某月某日

やはり、悪の博士の技術は、『衝撃を与える者』の技術を
基盤にしているようだ。体内を機械部品が占める割合が、
手元の資料とぴたりと合う。ふみぃ、やっぱ強くするには
機械の力を借りないといけないのかなぁ?


某月某日

博士に頼み込み、私の怪人と博士の怪人で模擬試合を行う
ことにしてもらった。とりあえずその辺にいた蚤男くんに
戦ってもらう。相手はメカバッタ女さん。もちろん、蚤男
君の完敗でした。ま、相手が悪かったってことかな。


某月某日

昨日のことが耳に入ったのか、悪の博士さん達の怪人さん
達が「戦いたい」と言ってきた。力があり余ってるみたい
ですな。自信満々のキノコ男さんに対し、こっちから出た
のはモグラの親分。結果は、引き分け。延々と増殖し続け
るキノコ男さんと、それを爪でプチプチ潰すモグラの親分
。見ていて飽きたので30分で終了でした。


某月某日

メカバッタ女さんが研究室に来た。どうやら迷ってしまっ
たらしい。チャンスなので、取り敢えず『神眼』を使って
メカバッタ女さんの内部構造や改造方法などを目に焼き付
けた。これはいい資料になりそうだにゃ〜。


某月某日

やはりメカバッタ女さんの内部構造は『MR』と酷似して
いる。20年前に、彼女がバッタ怪人に改造された話は、
本当だったようだ。


某月某日

メカバッタ女さんの資料から『MR』の設計図を割り出せ
た。これが、かつて『衝撃を与える者』を滅ぼした元凶か
と思うと、畏怖と興奮を覚える。ああ、ロマンだにゃ〜。


某月某日

イカ女さんが研究室の掃除に来てくれた。いやぁ、助かっ
た。鴉女さんはコーヒー飲むばっかりで何もしてくれない
んだもんにゃ〜。たまたま来ていたカタツムリ女さんが、
殻から触手を出してヒクヒクとイカ女さんに触っていた。
どうやら気に入ったらしい。珍しいことですなぁ。


某月某日

割り出したデータを元に、私なりに『MR』を造ってみる
ことにした。理性が危険信号を発したが、科学者としての
好奇心と探究心、それに思春期の乙女特有のロマニウムが
(ロマニウム=ロマンを感じると分泌される何か)、私を
研究へと走らせたのです。


某月某日

蚤男君が自主特訓のために休暇を申し出てきた。メカバッ
タ女さんに負けたことが悔しかったらしい。勝てなくて当
然なのになぁ。しかし、特訓という言葉が私のロマニウム
を分泌させたので許可した。さぁ行け、若人! フォーム
チェンジや新兵器に頼ることなく、己を鍛え抜くことで壁
を乗り越えるのだ! あふぅん、ロマンだにゃ〜。


某月某日

これまでの『MR』は、バッタとイナゴをモチーフに改造
された。私なりの『MR』は、カマドウマをモチーフにし
てみるつもりだ。そうそう、忘れずに専用バイクの開発も
同時進行させておかないと・・・


某月某日

一人の男をさらってきた。もちろん、カマドウマ男の改造
手術を受けさせるためである。跳田 竜馬。28歳。8歳
の頃に両親を事故で亡くしているらしい。一般成人男子の
平均体力を上回っている点に着目し、彼を改造することに
した。なお、あまり気は進まないのだが、脳改造もしなけ
ればならない。ま、脳改造は最後の仕上げだから、当分は
楽しい手術に没頭出来るのだけど、ね。


某月某日

手術は順調。今日も元気だ白衣が似合う!


某月某日

バイク完成。コガラシと命名。


某月某日

変身方法に、蚤男君以来使っていなかった『ナノスキン』
を応用させたものを使用。全身に生きた装甲を覆い被せ、
その刺激で体内機能のスイッチを入れる、というもの。
ただ、これだと変身する度に激痛が走るんだけど・・・
まぁ、男の子なんだから我慢してもらおっと。


某月某日

変身する方法は二種類にした。激しい怒りを感じた時と
、一定のポーズを取った時。ロマンチスト秋奈くんとし
ては、やはり後者での変身がいいにゃ〜。


某月某日

最近地下にこもりっぱなしで気が滅入る。バイクも完成、
手術も脳改造を残して全行程終了。ここらで一休みして、
リフレッシュしたところで脳改造にとりかかるかな。


某月某日

しばらくサボってた萌えキャラ修行を再開。腕立て腹筋
お百度参りのハードコースだ。1028回目の腕立ての
時、鷲岡さんから「それは違うような気がする」と言わ
れた。てへへ、秋奈くんってば萌えの意味よくわかんな
かったからにゃ〜。


某月某日

今日は、あの人の命日。あの人が好きだった花を持って
、あの人のお墓参り。行ってみると、綺麗に手入れがさ
れていた。いい奥さんと子供を持ちましたね、ドクター
。こんなになってからじゃ遅いし、ずるいかも知れない
けど、墓石にそっと口付けした。唇に石のひんやりした
冷たさを感じている間、涙が溢れて止まらなかった。


某月某日

悪の博士さんの独断で沖縄に遊びに行くことになりまし
た。海ではしゃぐ皆を置いて、久しぶりの沖縄アジトへ
顔を出す私。ハブ男くんとマングース男さんは、相変わ
らずに喧嘩ばかり。珊瑚女さんはカラフルさに磨きをか
けていました。元気そうで何より。


某月某日

クリオネ女さんとクラゲ男くんは親戚で性格がそっくり
。ふわふわゆらゆらと波間を漂っていました。あああ、
平和だにゃ〜。


某月某日

蚤男君が帰ってきた。というか、特訓していたのは沖縄
だったらしい。早速メカバッタ女さんにリターンマッチ
を挑む蚤男君。途中まではなかなかいい勝負だったんだ
けど、特訓の成果である『急降下突撃キック』を出した
瞬間、メカバッタ女さんがトラウマを思い出してしまい
、暴走。あやうく死者が出るところでした。まぁ、こう
いうアクシデントあっての旅情ってもんだよにゃ〜。


某月某日

なんか303号とメカバッタ女さんが仲よさそう。似た
者同士ってことなのかな? メカバッタ女さんならあの
妹の攻撃も受け流せそうだから安心だし、いいかもね。


某月某日

楽しかった旅行も今日で終了。さぁて、明日から頑張っ
て脳改造しなくちゃね。明日に備えて、今日はとりあえ
ずおやすみなさい。


某月某日

うーむ。とりあえず唸るしかないにゃ〜。手術台に拘束
しておいたカマドウマ男が、跡形もなく消え去っていま
した。拘束していた鎖をちぎって逃げ出した模様。まさ
か、ここまで歴史が繰り返されるとは思わなかったよ。


某月某日

カマドウマ男に改造した跳田のデータを再確認すると
驚くべき事実が明らかに。彼が八歳に両親を亡くした
事故というのは、20年前、メカバッタ女さんが『N
MR-0』に対して使用したバズーカの試し撃ちの的に
されたということらしい。彼はその際にメカバッタ女
さんの顔を見ており、さらに様々な手を尽くして『衝
撃を与える者』に関することを調べあげていたのだ。


某月某日

まずいことになった、と思う。カマドウマ男、跳田は
私の改造人間、いや、悪の博士改造人間と戦っても、
互角以上で戦いを進められる猛者だ。しかも、彼は、
両親の仇であるメカバッタ女さんに対する復讐に燃え
ているはずだ。そして、跳田の外見も、メカバッタ女
さんの義父と仲間の仇、『NMR-0』に酷似している。
この二人が出会えば・・・生死をかけた戦いになるこ
とは、まず間違いないだろう。


某月某日

恐れていたことが起こった。メカバッタ女さんが、何
者かに襲われ、瀕死の重傷を負って帰ってきたのだ。
襲った相手は・・・言うまでもない。


某月某日





             (日記は、この日付で止まっている)

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