追跡者
掲載HP「空想科学傭兵団」
我が輩がネット上で読んだ初めてのオリジナル小説であり、作者清水三毛氏があとがきで言うところの「特撮小説」。
かつて文学部で発表した作品を加筆修正したものであるとのことだが、確かに一部初期の描写や第二期シリーズ開幕あたりにおける勢いの変化など、やや「若さ」を感じる点もある。(我が輩などもっとひどいくせに、何をえらそうに・・と思う無機もあるだろうし自分でも自覚しているが、そういう理由で感想を変化させるのは、常に謙虚で進歩を求める三毛殿に失礼であろう)
だが、何よりこの小説「豪快」である。胸躍る感覚がある。血沸き肉踊る、「オトコノコの夢」がある。目を閉じればそこには、主人公達の繰り広げる超弩級の大決戦が、まさに銀幕のごとく現れるのだ。
もとからそのような資質があった上に、どんどんと作者・清水三毛殿のスキルも上がり、感情表現、心理描写などがどんどん充実していき、ますます読み応えのある展開となっている。
だからまさに友のごとく・・・好きだ、と、言おう。
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