仮面ライダーSPRITS

仮面ライダーヴァルゴが「至高の仮面ライダー」ならこのSPRITS

「究極の仮面ライダー」である!

我輩には、そう断言する自信がある!

・・・いかんいかん、「ヴァルゴ」とかぶるな。

「SPRITS」は、昔唯一雑誌連載の形のみ(正確に言えばTVスペシャルもあったが)された仮面ライダーZXのリメイクで、ZXを含め全部で初代から全部で十人のライダーが登場する。
彼ら九人(ZXは後から登場する)がそれぞれに事件に出会い、それを追ううちにひとつの巨大な陰謀へと終結していく展開は、やはりわくわくする。
だが、それも一つ一つのエピソードの完成度の高さがあってこそ、である。

全部の話が、大傑作である!特に作者が気に入った話をあげるなら第一話「摩天楼の疾風」での、蝙蝠男の大群に囲まれ危機に陥った滝のところに、まさにこの前であってもこの後であってもならない絶妙のタイミングで現れ、変身するシーン(鳥肌がたった))2・3話「たった一人の戦場」においての一文字の心理描写と「子供たちが見つめる仮面ライダー」・・・「なあ、信じてみねえか。たとえ神も仏もいなかったとしても・・・・・・仮面ライダーはいる・・・ってな」(劇中での滝のせりふ)、4・5話「熱砂のプライド」のクールで、でも内面はナイーブで、でもそこに沈んでいかない強さを持つ心底「かっこいい」というしかないV3=風見志郎、全体をまとめる雰囲気がいかにも原作の結城丈二=ライダーマンを思わせる外伝的な第六話「右腕の記憶」、網元の老人との不器用な交流にこめられた過去の記憶が泣かせるXライダーの「機鎧の海」、アマゾンが教えてもらった「トモダチ」を、今度は他者に「教える」形になる「密林の破壊神」、ここからはまだコミックスになってはいないけれど、なんと敵として登場したZX軍団との激しいバトルに「おやっさんこと立花籐兵衛の登場などイベント盛りだくさんながら、死んだ仲間への思いを描く仮面ライダーストロンガーの話、脇役のはずのがんがんじいと敵役のプワゾン(原作でのドクガロイドなのだが、デザインが大分ブラッシュアップされている)がライダーより目立っていた気がするが、「人間」と「改造人間」について深く考えるスカイライダー、そして今これを書いている現在(連載が進むにつれ書き足す予定)宇宙でいよいよ敵組織バダンが姿を現す「スーパー1編」が、まさにちゃくちゃくと連載中!!!

って、結局全話紹介になってしまった・・・

ええい!つまりそれほど名作ぞろいってことよ!

他にも名作がないか探す