パワーパフガールズ


三人の幼稚園児スーパーヒロインが活躍する、一見可愛らしく子供向けっぽいアニメだが、その実けっこう複雑。

かなり潤沢なパロディ(主人公三人がそれぞれヒーローらしさを得るためスーパーマンやスポーンやバットマンの真似しようとしたり、お化けの親玉が作り出した太陽を隠し一日中お化けの夜の祭り世界に変えるミラーボールを破壊しようとするシーンはスターウォーズのデススター攻略戦そのまんまだし、いつもバラバラに活動していた悪役達が団結結成したチームの名前が「ザ・ビートオールズ」で、その回はあちこちにビートルズの歌の歌詞を思わせる台詞が出て、さらにメンバーの一人が女がらみで脱退したりするし)

そして、変に意表をつく上にえぐいストーリー回し(前出のビートオールズの話でも件の丁度オノ・ヨーコな女はメンバー脱退を狙ったガールズの作戦だし・・・悪役のチームワークを崩すのに女あてがうってのはヒーローとしてちょっと・・・。他にも悪役に洗脳され襲いかかってくる仲間を容赦なく殴り倒したり、昔活躍していたヒーローチーム二人がすっかりよぼよぼになって再登場するんだけど、実は互いを嫌い合っていて醜い争いになったり、ガールズが子供らしい小ずるさで悪党を倒せばご褒美がもらえると悪党に暴れるよう頼んじゃったり、パワーパフガールズが量産されテレビショッピングでたたき売られ、そして不完全な技術で作られた顔かたちの歪み醜く溶け崩れたような姿の量産ガールズたちが彼女たちを作った科学者に襲いかかるシーンとか・・・)

この二つの要素の性で、ある意味物凄い作品となってしまっている。普段は可愛いんだけど・・・一筋縄ではいかない、カートゥーンの名作。

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