TRPGリプレイの名台詞

「まーりーうーすーくーーーーんっ!」
発言者 「ももじり勇者」ミドリ
セブン=フォートレスリプレイ・アルセイルの氷砦 著・菊池たけし/F.E.A.R

「七つの砦の英雄伝」第一の物語、と大仰に言うといて、最初の勇者たるミドリは男だけど美少年好きでついたあだ名が桃尻勇者。
さすがは「ルールと魔法と世界観を作りながらプレイした(魔法などは一般応募もしていた)」無茶なリプレイだけのことはある。



「ふぁーはーはああああぁ!わーれーにーしーたーがーえぇぇえぇいっ!」
発言者 「黒き髪の人形遣い」ファラウス・マイナス
セブン=フォートレスリプレイ・リーンの闇砦 著・菊池たけし/F.E.A.R

シリーズ屈指の複雑さを持つ、リーンの闇砦を象徴するセリフ。
普段は善人の魔法使いファラウスは、ダメージを受けると性格が反転、悪の権化ファラウスマイナスへと変貌!
超古代遺産の巨大ロボ「暗黒破壊神バラー」を呼び出し、世界を征服しようとするのだっ!
・・・ってどんなPC(プレイヤーキャラ)やねんっ!!!

・・・結局彼はこのリーンの闇砦のラスボスとなった挙句、続編「フォーラの森砦」でも悪役として再登場していました。
凄すぎ。



「や、薬王寺・・・薬王寺さああんっ!?だめですっ!ぼ、ボクじゃ・・・ボクたちじゃ・・・ああああああっ、くるなあああああああっ!?」
「わああああっ!?なに、いきなりっ!?ゆ、湯瀬君、どうしたの!?状況を報告しなさいっ!」」
「こ、こいつ強すぎ・・・化け物っ!し、至急応援・・・あああああああああ!」

「はああ〜っ、たった二時間であたしの部隊が大変なことになっているっ!?てゆーか死にそう死にそう死にそうっ!?あう〜!!」


発言者 湯瀬、他S市支部部下達 薬王寺結希
ダブルクロスリプレイ・闇に降る雪〜Queen of Blue〜 著・菊池たけし/F.E.A.R

UGN(大雑把に言うとこの世界の正義の組織)の支部長、という設定で作られたキャラであるのに、オープニング開始直後にイキナリ部下が全滅してしまう、悲しい女薬王寺結希(笑)
いくらなんでも早すぎである。


「0.01秒、遅い」ズギューン!
「しんしんと雪が降りしきる、夜の静寂を切り裂くように、一発の銃声が・・・
ズギューーンッ!ズギュズギュギュギュギューーン!!
「一発の銃声が鳴・・・」
ズギュズギュズギュズギュギューーン、ズギュズギューーン!!
「いいかげんにせんかーーーい!!」
「脈は・・・ない。」
「とっくにミンチになっとるわーーーーっ!」

発言者 「伝説の暗殺者」上月永斗 GM(ゲームマスター)
ダブルクロスリプレイ・闇に降る雪〜Queen of Blue〜 著・菊池たけし/F.E.A.R

冒頭から思わずGMが絶叫突っ込み入れちまう、上月永斗の暗殺っぷり。
このキャラ・・・というかこのキャラをやってる田中天の暴走はステキすぎです・・・いろんな意味で。


「愛かよ。ラブかよ。許せねえ。だから壊す。愛は人を壊す。愛は人を駄目にする。俺の名は、ラブハンター。」

ダメなのはお前の心だ。

発言者 上月永斗
ダブルクロスリプレイ・聖夜に鳴る鐘〜Dynast〜 著・菊池たけし/F.E.A.R

静かな突っ込みが爆笑度を誘発する、上月永斗の嫉妬セリフ(笑)
自分にラブがこないからっつーて変な理屈つけて壊すなよ、おい。



「し、支部長駄目だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「こ、コイツ化け物ぎゃああああああああああああああっ!?」
「UGN最強と言われた俺達がうぎゃあああああああああああああああ!?」
「くっ、くるなあああああこ、こいつ銃がきかねえええええええカチカチあああ弾もきれたっ・・・・・・!?」

「ああああああああやっぱりいいいいいいいいいいっ!?」


発言者 新生S市支部エース部隊 薬王寺結希
ダブルクロスリプレイ・聖夜に鳴る鐘〜Dynast〜 著・菊池たけし/F.E.A.R

薬王寺結希の部下、二度目の全滅。またもオープニング早々、有る意味見事な散りっぷり。
「GMが出す精鋭部隊は必ずあっさり壊滅する」というジンクスが、ものの見事に炸裂しました。


「あのさ、それはそれとして兄貴?気がついた?」
「なんだ?」
「支部長の”大事な人リスト”の中に、俺達入ってなかったんだけど?部下より下っ!?」
「いや俺も言うかな〜呼ばれるかな〜と思ってセリフ聞いてたんだけど・・・言わなかったね?ん?どおゆうことかな〜あ?あー?」
「あ、いや・・・」
「俺達、幸せになろうねっ、兄貴!」
「ちなみに結希だけじゃないぞ。ケイトも、俺たちのことまったく思い出さないあたりが最高だ。」
「いや、その・・・っ、落ち着いてくれ!君らのことを思い出すとな、面白くなっちゃうんだ(一同爆笑)」
「ありがとう。その言葉だけで充分だ。死んでしまえ(笑)」


発言者 上月司 上月永斗 薬王寺結希 檜山ケイト
ダブルクロスリプレイ・聖夜に鳴る鐘〜Dynast〜 著・菊池たけし/F.E.A.R

シリアスな回想シーンに入れてもらえなかったギャグキャラの怨み節。
確かにひどいが、さりとて存在そのものがギャグのような奴らなので、出すと確実に雰囲気ぶち壊し。
悩ましいことである。


「そして、男の開けたドア。その隙間からは誰かの手が覗いている。誰かが、そこに倒れている。おそらくは・・・。」
「精鋭部隊っ!!(一同大爆笑)」
「こ、こいつら、一言もセリフを言えずに死んでるぞ!「うわー、だめだー」すら言えてねえっ!?(大爆笑)」

発言者 GM 上月永斗 上月司
ダブルクロスリプレイ・聖夜に鳴る鐘〜Dynast〜 著・菊池たけし/F.E.A.R

二度あることは三度ある、薬王寺結希の部下達、今度は悲鳴を上げる暇も無く壊滅(爆笑)
・・・これ以後彼女は「全滅支部長」という不名誉極まりない渾名でよばれるように・・・
とはいえ本人も「私の部下にしちゃいますよ」などと脅迫の手段に使ったりしているのだが。


「ザーフィさん?どおしたんですかザーフィさん!御飯の時にマントを被るのはマナー違反ですザーフィさん、ザーフィさんっ!!」
「ぐああっ、殺すぞボケメイドっ!?」

発言者 シア ザーフィ
セブン=フォートレスリプレイ・フォーラの森砦 著・菊池たけし/F.E.A.R

追われているのに名前を連呼・・・
そりゃ殺意も湧くじゃろなあ。


「あ、あのぅ〜大丈夫ですか?」
・・・と、ヒュウガの前に、頭に矢が刺さって顔面血みどろになった虚ろな瞳のメイドが君に向かって突撃してくる光景が。」
「ぐおっ!?」
「たーすーけ〜てえええ・・・」
「うひいいぃぃぃっ!?小心者の僕としては死ぬほど怖いっ、怖すぎるぅぅぅっ!?」

(それでも目に涙を浮かべながら、ぐっと恐怖心をこらえてシアを追い抜き、森の中に走っていきますぅ!)
(当然、姫様の元へとって返します)
ぬ?すると・・・ヒュウガ。こんどは君の後ろから、さっきの血みどろ矢メイドがが両手を突き出して虚ろな瞳で追いかけて来るぞ。
「ぎゃっ、ぎゃあああああああああぁあぁぁっ!?おっ、追いかけてくるっ!?」(もう目を瞑ってぶんぶん剣を振り回しながら森の奥へ走るっ!!)(爆笑)

「うぎゃああああああああっ!ち、血があんなにぃぃぃぃぃぃっ!!」(と進路を180度反転して森の出口へ)
あ。そっちの方向からは血みどろの矢メイドが走り寄ってくるよ。
「うひょおおおおおおおおおぉおっ!?(そっ、そのへんの草むらに飛び込んでがたがた震え始めますうぅ!)「ひっ、人があんな事にいいっ、それに血みどろの少女がああああああああっ!?」

・・・この後。
仲間の一人を失った騎士達は捨てぜりふを残して撤退していき・・・そこにはたった一つのものが残された。
それは、草むらからニュッと突き出てガタガタ震える・・・

勇者の尻だった。


発言者 ヒュウガ シア GM
セブン=フォートレスリプレイ・フォーラの森砦 著・菊池たけし/F.E.A.R

臆病な勇者、って、語義を考えると思い切り矛盾しとらんか?
いくら「小さい頃に臆病になる呪いをかけられている」とゆーても。
相変わらず、セブンフォートレスリプレイの主人公は変である。
しかもこの流れ、ナイトウィザードのリプレイにも伝染するんだよなぁ(苦笑)
とはいえ、序盤へたれだからこそ後半のシリアスぶりが際立つ、という確かな効果があるのだが。


「今、世界は史上最悪とも言える危機に直面しようとしている!これに対抗しうるのは、真の勇者ただ一人である!全世界にいる、数多くの勇者の中より、たった一人!我々は真の勇者を選び出さなければならないっ!!(急に声のトーンを落として)・・・・・・そこで。今日はみなさんに、ちょっと殺しあいをしてもらいます。」
発言者 空導王(くうどうおう)アンブレアス=ガェア
セブン=フォートレスEX世界滅亡の危機一日体験コースリプレイ・宝玉の七勇者 著・菊池たけし/F.E.A.R

突然のバトルロワイヤルネタ(笑)
どー考えても五百人も勇者いるならそいつらを素直に敵にぶつけりゃいいだろうに。
この一件で大きく信頼を損なった空導王アンブレアス=ガェアは、プレイヤーなどから「頭の中身が空洞王」などと言われたりするとかしないとか。


「何者だでどりぃ〜む。」
発言者 ナイトメア
ナイトウィザードリプレイ・紅き月の巫女 著・菊池たけし/F.E.A.R

ドリームマンとも呼ばれる凄腕の夢使い・ナイトメア(本名・鈴木太郎、若いころの渾名は「死のナス色カブトムシ」)というややこやしいキャラの象徴たるセリフ・・・つーか口癖。
「であるしゃーど」などのバリエーションも存在する。


「な、なんだよう!ドア開けてよっ!!開けてよ!」

「望のやつ、妹の分際でボクの先輩に手を出そうなんて・・・許せない!」(一同爆笑)

発言者 真行寺命(しんぎょうじみこと)
ナイトウィザードリプレイ・紅き月の巫女 著・菊池たけし/F.E.A.R

初のナイトウィザードリプレイ単行本なのに・・・初のナイトウィザードリプレイ単行本なのに・・・
主人公はいじめられっこで妹が苦手なホモセクシャルって・・・

いつもながら無茶である、菊池たけしのりプレイ(笑)



「・・・あたしが、チョコレートの作り方、教えて上げます。」
「マユりんが戦いから帰ってきたら、教えてくれるの?」
(そんなこと言われて戦いにいったら私が死ぬじゃないですかっ!!言い換えましょう)「あかりん、貴方が次に帰ってきたら、チョコの作り方、教えて上げます。だから・・・待ってます、ね。(一同大爆笑)」
(そしたら私が死ぬじゃないですかっ!!)(大爆笑)
嫌な勝負になってきたぞ。話が進んで、どっかのタイミングで先に死にセリフを相手に言ったほうが生き残る(笑)


発言者 マユリ=ヴァンシュタイン 緋室灯(ひむろあかり) GM
ナイトウィザードリプレイ・紅き月の巫女 著・菊池たけし/F.E.A.R

死にセリフ・・・いわゆる「こーゆー状況でこーゆー(格好よかったり同情誘ったりする)セリフをいうとすぐ死ぬ」セリフであるが・・・
TRPGという語ることによって状況が動くものにおいては、それを故意に避けたりしむけたりということがおきうるので、こんな有様に(笑)


「これはたった一本の細い道ですが、世界を真に救う道でもあります。いえ、それ以前に、私は友達を見殺しにしたくありません。」
「だから・・・いきます。」

「それでも、死ぬわけにはいかない。・・・もう一度、会おうって約束したから。まだ、チョコレートも食べて貰ってないから。だから・・・」
「------ガンナーズブルーム。」

「お前達に、悪夢を見せてやる。巫女のもとへは、一人たりとも、いかせはしない。」
「終わらせるのではない。救うために、俺達は行くのだ!行くぞ、英国へーーー!」



「誕生日・・・おめでとう。凄い誕生日に、なっちゃったね。」
「少し遅れて、ごめんね。ボクは、男だから君を守らなくちゃいけない、ずっとそんなことを思っていた。でも、君のほうがずっと強くて、あの時は言い出せなかった。ほんとは、ボクだけで守ってあげたいけど、今は・・・今だけは、いっしょに戦ってくれる?」


発言者 マユリ=ヴァンシュタイン 緋室灯 ナイトメア 真行寺命
ナイトウィザードリプレイ・紅き月の巫女 著・菊池たけし/F.E.A.R

終始ずっこけおちゃらけすっとぼけ気味な感じの「紅き月の巫女(ファンからは「あかみこ」と呼ばれる。この後続く巫女シリーズはそれぞれ「くろみこ」「しろみこ」。また語感の類似から赤味噌黒味噌白味噌と呼ばれることも。そして現在連載中の最新作は「合わせ鏡の巫女」。あわせみこ・・・合わせ味噌!?)だが、ラストは格好よく決めるのである。
それぞれに自分の「ここが活躍どころ!」つーのを見切って、的確にセリフを放っているのが凄い。



「私怨はない。だが、我が主と我が世界のためだ。貴様の命、いただいていく!"星の巫女"・・・赤羽くれは!」
発言者 氷炎の騎士ザーフィ
セブン=フォートレスリプレイ・フレイスの炎砦 著・菊池たけし/F.E.A.R

歴史上初めて「セブン=フォートレス」と「ナイトウィザード」がクロスオーバーした瞬間の、記念すべきセリフ。
前のナイトウィザードリプレイで赤羽くれはやってたプレイヤー(と読み手)の驚いたこと驚いたこと。


「・・・。・・・ザーフィさん。そのバンダナを手首に巻いてる女の人は・・・どなた?」
「違うんだ、ジーン。」
「何が違うの?ザーフィ?」
「違うんだ、メイヤ。」
「何が違うんですかっ、ザーフィさんっ!?」
「うおおっ!?」


発言者 ジーン 氷炎の騎士ザーフィ 海炎の騎士メイヤ=バランタイン
セブン=フォートレスリプレイ・フレイスの炎砦 著・菊池たけし/F.E.A.R

女たらしな騎士ザーフィ絶体絶命の図。お近づきの証として自分のバンダナをいろんな女性にプレゼントしてきていたのだが・・・その結果、それを持っている女性同士鉢合わせしたらモロバレ。
ちなみにジーン、メイヤ、ルシア王女、ロンギヌスリーダーなど(その後別世界に現れたりしてまたやってるので更に増えとるかも)、通称バンダナガールズと言われるザーフィに惚れてる女子たちは沢山いる(笑)


「そう、かの魔王ゼイドラックとの戦いにおいて・・・私は"幻の勇者"クロトワと呼ばれたことのある男だ(一同大爆笑)」
発言者 幻炎の騎士クロトワ
セブン=フォートレスリプレイ・フレイスの炎砦 著・菊池たけし/F.E.A.R

名前からしても分かるかもしれませぬが・・・この人、シャアまんまで。
それでこんなセリフ言われるともう、ほんとにそのまんま過ぎて笑えすぎ。


「哀れだな。だがそんな邪悪に染まった力・・・」
「勇者すら一撃のこの威力!」
「そ、染まった力じゃ、俺達は倒せ・・・。」
「見たかぁぁっ、これが本物の光の刃だぁぁぁぁっ!」(爆笑)
「倒せねえよ・・・って。それはそれとして、あっちでいい気になってるザーフィを誰か何とかしてくれ。(一同大爆笑)」

発言者 柊蓮司 氷炎の騎士ザーフィ
セブン=フォートレスリプレイ・フレイスの炎砦 著・菊池たけし/F.E.A.R

ザーフィはつくづくこんな感じです(笑)


「ならば、我が奥義をもって、消え去るがいい!くらえ、蒼き閃光!<サウザンド・ウェイブ>!!」
「さあ貴様等はこの世の果てで見届けるがいい!世界の時が止まるその瞬間を!!<ディメンション・ディスティングレイド>!!」
「柊、お前はこのトウガ最大の奥義によって倒されるのだ。この<エターナル・フレイム>によってな。」
「くらえ!このクラナッフ最大の奥義を!<ダークネス・エクステンション>!!」
「・・・<プレシャス・ディープ>。」
「くらえ!この"幻炎の騎士"クロトワの奥義・・・<サウザンド・ブレード>をな!!」


発言者 森炎の騎士クラナン 空炎の騎士・教皇ガザ 真炎の騎士トウガ 闇炎の騎士クラナッフ 海炎の騎士メイヤ 幻炎の騎士クロトワ
セブン=フォートレスリプレイ・フレイスの炎砦 著・菊池たけし/F.E.A.R

黄金の鎧を纏い、世界を護るべき立場でありながら悪事を働く、「フレイスの炎砦」の前半の敵たちはちょっぴり「聖闘士星矢」チック。
ゆえにそれらしい必殺技まで持っている。なんというかノリノリであり、サービス満点。こういう「既存の物語の追体験」も、TRPGの味の一つ。



「みんなが生きる場所を・・・世界を、取り戻しにいこう!!」
発言者 ポーリィ=フェノール
セブン=フォートレスリプレイ・フレイスの炎砦 著・菊池たけし/F.E.A.R

はわわでたかり魔で、な少女ポーリィ=フェノール(ついでにいうと名前もどうかと)
だがなんだかんだ言って主人公として成長の凄さはたいしたものである。
このラスト間際のセリフは、歴代主人公の決意の中でも格好よさでは群を抜く。



「・・・つまりこの戦いにおいて貴方のレベルは4でなくてはいけないのです。・・・わかりますね?」
「分かってたまるか馬鹿野郎っ!?」

発言者 守護者アンゼロット 柊蓮司
セブン=フォートレスリプレイ・黒き星の皇子 著・菊池たけし/F.E.A.R

無理やりレベルを下げられた柊魂の叫び(爆笑)
前は学年このときはレベル(余談だがこのとき下がったレベルはその後も戻してもらえてない)、次は何が下がるのかと


「・・・これが世界の滅びを伝える、最終天使か・・・くっくっく、目を覚ましたか?」
「へ、変質者っ!?」
「ほう・・・私を変質者と呼ぶか。この私を?私は、怪しい者では、なぁい。」
「こ、ここは・・・?」
「うっくっくっく・・・ここは日本。君の目の前にいるのはグィード=ボルジア。君に会うためにやってきた聖職者だ。もう逃げ場は、なぁい。」
「・・・敵っ!?」
「ちがぁう・・・君の味方だ。仲間だ。言うならば、カンパぁニャ!なぁぜ逃げる、天使よ、くっくっく。」
「こ、こないでっ!?」
「くくく、なあにを怯えているんだねぇ、ああ〜?」
「ここで、思わず自爆します(きっぱり)」
「・・・ん?天使よ、何だねその額の数字は?5、4、3・・カウントダウンをしているようだが?(一同爆笑)」
「3!」
「だから何の数字かと聞いて・・・」
「2!」
「お、おい?」
「1!」

静寂に満ちた夜の闇の中を切り裂くように、閃光と爆風が巻き起こった。
ソルティレージュが自爆した。

「・・・というわけで、あなたのお力はよく分かりました。わたくしめのことは犬、とお呼び下さい天使様。」

再び闇に閉ざされた山の中で。
ちりちりのアフロヘアになったグィードが、従順そうな声で告げた。

発言者 真・聖王グィード=ボルジア 最終天使ソルティレージュ
セブン=フォートレスリプレイ・黒き星の皇子 著・菊池たけし/F.E.A.R

むやみやたらに妖しすぎる神父グィードと、怯えたりすると事あるごとに自爆する天使ソルティリレージュ。
火に油な関係ということが出来よう。
というか、この後のソルティレージュは自爆しまくりである。


「・・・とまあ、かようにだな。この予言書には人類史が書かれているわけだが・・・・・・・・・数十億年分の歴史が書かれているというのに、何でこんなに柊君のことが沢山書かれているのかね?」
「厚さで1センチはありますねえ・・・」
「どーゆーことなんだ。」
「い、イベント豊富なんだよっ!?」
「で、これからもこんだけいろんな目にあって・・・かはあ・・・オチがこれか〜あ?」
「さ、最後は・・・教えないほうがいいですねっ」
「こ、これはね〜え?」

発言者 グィード=ボルジア ソルティレージュ 柊蓮司
セブン=フォートレスリプレイ・黒き星の皇子 著・菊池たけし/F.E.A.R

不幸学生柊蓮司の本領発揮(笑)
どんだけ不幸な目に逢い続ければそれだけの文章になるんだ・・・


「にゃふう〜・・・」
発言者 東雲摩耶
セブン=フォートレスリプレイ・黒き星の皇子 著・菊池たけし/F.E.A.R

実は重要キーワード、なヒロイン摩耶の口癖。



「・・・もう沢山!みんなのためはもう沢山よ!あたしがどれだけ苦労してると思っているのよ、いつもそう!いつもそうだった!いつもいつもいつも、いっつもあたしはお姉ちゃんのことばかりで自分の好きなことは出来なかったっ、なんであたしだけがそんな目に遭わなきゃいけないじゃないのおかしーじゃないのそんなのっ、なりたくもないウィザードなんかになってなんであたしが世界を護るために戦わなきゃいけないのよ、もうたくさん!あたし、もっと普通の女の子でいたかったわよ!うおーうおうおうおう!?(一同大爆笑)」
発言者 要いのり
ナイトウィザードリプレイ・白き陽の御子 著・菊池たけし/F.E.A.R

双子ヒロインのうちの一人の、常識的な性格のほうの苦しみと嘆き、というやつなのだが。
これを演じているのは「グィード=ボルジア」「上月永斗」などを演じてきた「マフィアのドンのように渋い声の男」田中天だったりするわけで。
・・・それを想像しながら読むともうどうしたもんかと(笑)

「きゃーーーーーーっ(ガタンっ、と立ち上がって)、パァンッ!?(GMの横っ面をはたくジェスチャー)」
「ぶっ!?な、なんだコラっ!?」
「うおっ、うおっ・・・後ろで衣擦れの音がしゅしゅしゅうっ!?帝国士官がもうこれはぬおはおおおおおおうおうおうおうおうっ!?(一同大爆笑)」
「なんなんださっきからお前は!?(笑)わ、わかったっ・・・確かに俺も天の立場だったらこそばゆいシーンだしツッコ・・・っ」
「(男泣きでもするような、ノドから振り絞った声で)・・・ちがぁう・・・こそばゆいのではない、嬉しいのだっ・・・分かるか、嬉しいのだあぁあ〜ぁぁっ・・・!?(一同大爆笑)」

発言者 シド・・・というかPL田中天とGM、、帝国士官レベッカとハンター少年アッシュとの会話の途中に
アルシャードffリプレイ「オーディンの槍」 著・菊池たけし

えー、まあ。
主人公的ポジションの少年が敵だったはずの謎めいた真帝国(ヴァーレスライヒ)の女士官レベッカとなんとなく仲良くなっていて。
たまたまアッシュが潜入したとき風呂上りでタオルを体に巻いただけの姿だったレベッカが着替えをするからアッシュに向こうを向いていろというシーンで。
本筋関係なく萌え悶えているおっさん。もうキャラクターとしてのシド(ヘビメタドワーフモヒカン空賊、とでも言うべき存在)じゃなく完全に素で。
だからある意味台詞じゃないんだが、まあ、面白いし。


「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待て!何をするザーニハー!気が狂ったか!?」
「待て、今はそれどころじゃないんだ!とりあえずその鎧を脱げ!この期に及んで抵抗するな!」
「ザーニハー、気が狂ったか!?」
「俺は至って正気だから、早く鎧を脱げ!」
「い、いくらお前でも・・・!」
「・・・あ。違う。お前たちが思っているような意味ではないんだ!」
「他の意味ってどんな意味だ!」

(中略。他PLから、<太陽>の<世界意思の雫>は鎧ではなくリディアの胸に埋め込まれていると勘違いを修正されて)

「わ、分かった。じゃあ全部脱げ!!」(周囲の大爆笑に)「違う違う!そういう意味じゃないんだ!」
「き、貴様は何を言いたいんだ!」
「待て!落ち着け!俺にはお前のその体が必要なんだ!」
「か、体だと!?い、いくらお前が<界羅>が、お前が<界羅>を代表していようが、それ以上言えば・・・わたしは、私は!」(必死の表情で剣を構える)
(やっと事態を理解した顔になって慌てて)「ち、違うんだ!お前の体には、<太陽>の<世界意思の雫>が埋め込まれているんだ!」
「そ、そういうことか、な、なるほど・・・」

発言者 リディア=ジェルミナール ザーニハー
ゲヘナ・リプレイ 「シェヘラザードテイルズ2〜イブリスの炎〜」 著・三田誠

<太陽>の<世界意思の雫>というアイテムの力を借りるべく、<雫>をその胸に宿す幼馴染の女騎士リディアに会いに行った獣甲闘士ザーニハーなのだが。
えー。素で何言うてますかこのおバカ、つーところか。普段は重厚な印象のザーニハーだけにおかしさ爆発。


「ちがう。」
「ちがう?」
「・・・到着しだい、赤羽家の警護につかせたまえ。どんな犠牲を払ってもかまわん。あの娘の還る家を、守るのだ。」

発言者 真聖王グィード=ボルジア 聖王グレゴリオ=ビウス11世
ナイトウィザードリプレイ「星を継ぐ者」 著・菊池たけし

グィード=ボルジア。基本的に変態。だけど、意外にいい人。彼女を殺さねば世界が滅びるかもしれぬ、という「星の巫女」赤羽くれはをあえて守るべく、聖王にヴァチカンの騎士団を動かすよう命じる、という展開。(なんでグィードがローマ聖王よりえらいかつーとそれはまあ本編参照)
普通、この手の魔法モノでは、たいがいヴァチカンは最も過激で攻撃的で粛清や抹殺を気安く行う、というイメージがあるのだが、このナイトウィザードにおいてヴァチカンにそういうイメージがまるで無いのは、多分この人のおかげ。


「・・・アー=マイ=モニカ。俺はお前の示した選択など選びはしない。はるみもEs(エス)も殺しはしない。そして・・・この世界も守ってみせる。」
「そんなことは、この魔王アー=マイ=モニカがいるかぎり不可能ですわ!」
「では・・・俺から魔王アー=マイ=モニカに問う。俺たちに倒され、このまま破滅するか?それとも、全てを捨ててここから逃げ出すか?好きなほうを選べ。」
「何を言い出すのっ!?まさか、マイちゃんを倒せるつもりでいやがりますの!?」
「ああ、その通りだ。」
「たかが・・・たかが人間がぁっ!?」

「・・・一つ聞きたい。お前はオレの名を知っているか?」
「バカにしているの?流鏑馬勇士郎。それがどうかした?」
「そうだ。そしてもう一つの名は「ブルー・アース」この地球そのものの名だ!お前は知らないだろうが、俺はこの世界を守護するための存在。この俺が存在している限り、世界は可能性を失ったりはしない!!そして、彼女たちが生きていく可能性も失わせはしない。俺が諦めない限りは、だ。」


発言者 転生勇者「ブルー・アース」流鏑馬勇士郎 「貪欲の魔王」アー=マイ=モニカ
ナイトウィザードリプレイ「幼年期の終わり〜HUMAN SISTEM〜」 著・かわたな

幼き少女の姿と貪欲で悪辣な心を持つ魔王の策略、どの道を選んでも何かが犠牲になり魔王の思惑通りとなる展開を、仲間の機転と最後まで諦めない心で突破した勇者の大見得切り。
勇者たるものこうでなくちゃっ!!と言わんばかりの無敵の勝ち台詞!こういう熱い展開を台詞を思いつき実行(即座に)出来るのが、うまいTRPGプレイヤーの凄いところである。



「人の苦しみは全て、自分と他者に差があることに起因している!ならば全ての存在を強制的に下げ、その差を埋めてしまえばいい。」
「貧富の差は無くなる!みんな貧乏な世界だから!強き者が弱き者を支配することもなくなる!全員弱き者だから!下げられることによって、全ては限りなく0へと近づく。そこはみんな揃ってどん底の世界!真の理想郷だ!喜びたまえ柊蓮司!君の不幸は、ありとあらゆる逆境は、人類を救済するためにあったのだ!」

発言者 魔術師サイモン=マーガス
ナイトウィザードリプレイ「愚者の楽園」 著・菊池たけし

常に不幸で、学年やらレベルやらが下がるイベントに巻き込まれることから「下がる男」というあだ名を奉られた少年・柊蓮司。
そんな彼の中に、あらゆるものを「下げる力」が眠っているという「笑撃」の展開を見せたこのリプレイで、その力を利用しこの世に理想郷を作るのだと言っていた魔術師サイモン。
一体「下げる力」なんかでどうやって理想郷を作るんだ、と問われての返答が、このとんでもなさすぎる「理想郷」。
何と言うか、発端はそんなに間違ってないはずなのに気が付けばとんでもなことになっている「誤った救済」の典型例というか極端例というか、爆笑モノの展開である。
またドラマCD版だとこのサイモン、なんとガンダムのシャアやSEEDDISTINYのデュランダルで有名な池田秀人がCVを担当しており、うさんくささが倍増。この声優選択センスはまさに絶妙であった。

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