まほろまてぃっく

時に、西暦1980年代。世界の裏では秘密裏に、宇宙人「セイント」と人類を闇から操る秘密結社「管理者」、そして人類と「セイント」の平和裏の和解を目指す地球防衛組織「ヴェスパー」の、三つ巴の暗闘が続いていた。

これはその戦いの中で最強と呼ばれた「ヴェスパー」のアンドロイド戦士の「その後」を描いた、バトルアクション込みの日常SFアニメである。

・・・と我輩は強引かつ声を大にして主張したい。

そりゃまあメイドさんとか色々萌え属性を当て込んだ要素もいくつか散見される作品ではあるが、

意外にも基本設定事態はかなりのSFぶりなのである。

実際宇宙人「セイント」が地球人類よりもはるかに精神性において優れた穏かな種族であり、当初は対話にて事態を乗り越えようとしていたがファーストコンタクトの失敗から戦闘が起こったと言う状況や、「管理者」が「セイント」の技術を集め盗むための存在であるという事情、地球人の「管理者」からも宇宙人の「セイント」からも敵視される「ヴェスパー」、主人公であるアンドロイド(劇中でのいくつかの描写から生体アンドロイドと思われる)まほろの残り寿命が一年少ししかないというハードな設定や「作られた自我」というものに対する自問自答など・・・

そしてそれでいて各種メカや戦闘描写(日常主体なのに結構充実してる)は特撮・アニメへのオマージュが。

たとえば毎回話の終わりに「まほろさんがその機能を停止するまであと何日」とか表示されるのは「宇宙戦艦ヤマト」において「地球滅亡まであと何日」と表示されたあれだし、

まほろさんの戦闘モードでの武装は短刀やクナイ爆弾など普通なものもあるが、使用する大型拳銃が某英国国教騎士団のごみ処理係の吸血鬼が使う銃に似ていたり、飛行に使用するユニット「シルフィード」の着用システムがマジンガーZの「ジェットスクランダー」と同じだったり。

彼女の命を削る必殺技「シャイニングオブザダーク」の動作が「機動武闘伝Gガンダム」でのシャイニングガンダムの「シャイニングフィンガー」そのものだったり(出力を上げるとシャイニングフィンガーソードにもなる)

サポートロボットの「スラッシュ」が「バビル二世」の「ロデム」そっくりだったり、

戦士として決着をつけるためまほろを追ってきた「セイント」のアンドロイド戦士「リューガ」が戦闘時に着用する戦闘強化服が、どっからどう見ても「宇宙刑事」そのものだったりする。ご丁寧に衛星軌道上には母艦があり、そこには「アニー」とか「ミミー」とかに位置するのだろう女の人までいるし、トドメとばかりに武器の剣を起動させるとき「レイ・ブレードッ!」と叫ぶ。(流石に渡辺宙明の勇壮なBGMが流れたり、必殺技の名前を叫んだりしなかった・・・って、必殺技が決まっていたらまほろさん死んでるか)

第二部では「秘密結社から脱走してきた改造人間」という「赤いマフラーを巻かないのが不思議」なキャラクターも出てくるし。

というわけで我輩はこの作品をバトルアクション込みの日常SFアニメであると声を大にして主張したい。

戻る