<登場艦娘>
登場する艦娘の中で主なものを紹介する。あくまで主要なキャラクターであり、全員ではない。
尚、その最後などのネタバレ部分に関しては、文字色を背景と同色として隠しておくこととする。
・松島型防護巡洋艦三姉妹(松島、厳島、橋立)
「こういう時は先輩の知恵に頼りなさいよ?」
「け、欠陥兵器言わないでよ!?きっと役に立つんだからね!?」
「・・・やっと、この子を役立たせてあげられたわねえ・・・」
俗に「三景艦」と呼ばれる、日清戦争を戦った旧式艦の艦娘。サモン型。
大戦艦相手に戦うために、多数の小口径速射砲と、衝角と一門だけ38口径32cm砲という小型な艦体からは考えられない大口径砲を搭載した特殊な艦。
尚、厳島と橋立は前に、松島だけ艦尾にこの大口径砲を搭載している。艦娘としては、松島だけ左手、他二人は右手に装備をしている。
実戦ではむしろ大口径砲は取り回しが悪すぎて役に立たず、速射砲をメインで戦ったが、艦娘となったことにより比較的柔軟に取り回せるようになって性能が上昇しているといえる。
それでも華奢な体に対して過大な砲で取り回しに苦労はしているが、衝角と合わせてゲームのガンランスのように装備して運用する。
外見イメージとしては、上記のようなガンランスめいた巨大主砲を装備した、妙高型に近いしゅっとしたスレンダーな体型とコスチュームの娘たち。
日露戦争がメインの艦隊編成において旧式ゆえに足を引っ張ってしまう事を気にしながらも、より古い世代の実戦経験からくる適切なアドバイスで若い艦娘たちを支える「古参兵」的立ち位置。
要塞軍港鬼姫攻略作戦で三姉妹揃って特攻、要塞軍港鬼姫を32cm砲ゼロ距離射撃三連打で葬るも諸共に爆沈した。
・駆逐艦:漣
「はい、お茶です、どうぞ。僕が腕によりをかけて淹れたんで、おいしいですよ?さ、どうぞどうぞっ(基地)」
「大将首です!ねえ、大将首ですよね貴方!(戦場)」
実際の日本海海戦で、旗艦から駆逐艦で脱出しようとしたバルチック艦隊のロジェストヴェンスキー提督に偶然出会い捕虜にしてしまった、日露戦争中における幸運駆逐艦。サモン型。
オコジョめいた、ロリながらしゅらっとした細身で繊細な印象の美幼女。一人称は僕だが、口調自体は女性的。
傷つきがちな三笠の心を支える癒し系にして、水雷艇妖精たちを統括する第二の指揮官。
普段はほんわかとしてやさしく、外見の低年齢に反するら気遣いの達人だが、戦場では大将首狙いでハッスル、と、二面性の激しいキャラをしている。
(上記のセリフでも、基地時のセリフは、煮詰まって悩む三笠に、自分が一生懸命淹れたんだから飲んで、ということで、的確に空気を入れ替え、休息をとらせている)
ただしハッスルするといっても本分を忘れる事なく、自分の手柄よりは艦隊の勝利を優先する出来た娘である。後世、駄目提督製造機0号と呼ばれたりしたとかしないとか。
・春日型装甲巡洋艦:春日
「人生楽しまないと損ね。戦いの合間くらいおいしいもの食べたり踊ったりしましょ!」
主力戦艦の30cm砲より口径は小さいながら長射程の40口径25cm砲を装備した艦。ディセンション型。
イタリア製でチリ海軍所属になる筈が急きょ日本海軍に買い上げられて連合艦隊に編入されたという経歴を持つ。
その為か、ブラジル系日系人とイタリア人の混血という、当人曰く「チリ系日系人のハーフじゃないのがちょっと外れねー」という国際色豊かな娘にディセンションした。
薄い褐色の肌とウェーブのかかったふわふわヘア、目鼻立ちのはっきりした顔立ちのナイスバディ。享楽的で快活なラテン系気質で、艦娘服も露出度高め。
ただ、意外と肝の据わった性格をしていて、戦闘では長射程砲を活かした狙撃手として活躍する。元艦が衝角付の為腰に短剣を装備しているが、得意技が狙撃であるが為に滅多に使うことはない。
同僚の艦娘を口説く、料理をネタにした会話等、時々死亡フラグめいた言動をする癖があるのだが・・・
・富士級前弩級戦艦:富士
「ここは、私にまかせてくださいね。大丈夫、お姉さん、とっても頑丈なんですから。」
日本海軍最厚装甲を誇る重戦艦。サーヴァント型。
暖かい日差しのような柔和な顔立ちと、そのイメージそのままな穏やかな口調が印象的。愛宕を上回る豊満通り越して爆裂なバストの持ち主。
艤装、服装等も、若干愛宕に類似した形式。彼女を戦艦バージョンにしたような感じというか。
やや天然で、超絶性的ナイスバディなのに、自分のことを「おでぶさん」といって、八島にぶん殴られたりしている(ぶん殴られても持ち前の重装甲で微塵も揺るがないが)。
また、名前である富士山を思わせる、頭頂部が白くてそこ以外が青いという変わった色の髪をしている。
一見鈍いように見えるが、その実高い知性と責任感を併せ持ち、重装甲を活かして常に味方を庇って艦隊被害を最小限度にとどめ、いてほしいと味方が思う位置、タイミングに先読みして回り込み支援を実施する。
また、その人徳と献身は、三笠の頑張りとともに、八島と初瀬に大きな影響を与える事になる。
要塞軍港鬼姫攻略作戦中、そのタイミングを計って後背を突いて包囲殲滅を図った帝国旗艦戦姫率いる艦隊を食い止め、重装甲をもってくいさがり、自身の撃沈と引き換えに味方の脱出を成功に導いた。
・富士級前弩級戦艦:八島
「あ、あたしは死にたくない!嫌だ、戦いたくなんてないんだぁ!どうせ海に出たって何もできないまま沈んじゃうんだぁ!?」
日本海軍最厚装甲を誇る重戦艦、富士の同型艦だが、本格的な戦闘の前に機雷で沈没してしまった不運な戦艦。ディセンション型。
富士と同型の艤装、服装なのだが、戦艦娘としては規格外のド平坦なバストの持ち主。
目元を半分被いかけるほどの長い黒髪、大きいけれど追い詰められた小動物のようにいつもおどおどしている目、本当はかわいらしい筈なんだけど纏っている暗い雰囲気で台無し、といった子。
元々普通の少女だったうえに戦闘に巻き込まれて目の前で家族が深海棲艦に貪り食われるのを見てしまったことと、ディセンション時に追体験した触雷沈没時の感覚がトラウマになっており、戦闘恐怖症で出撃すら出来ない状態となってしまった。
死の恐怖に押しつぶされて自己の生存になにより執着し、しばしば脱走しようとするわ戦闘(に無理やり引っ張り出した)中は味方を盾にしかねない勢いで逃げ回ってばかりでいるわ、死を覚悟して戦う他の艦娘を理解できず口論に及ぶわ、と。
当初はそんな問題のある性格であり、また死に急ぐ勢いで戦う初瀬と犬猿の仲であったが・・・戦いの中で成長し、最終的には生き残る事になる。
・敷島型前弩級戦艦:初瀬
「今度こそ、俺は戦うんだ!戦わなければ・・・ならないんだ!」
連合艦隊旗艦三笠の同型艦だが、本格的な戦闘の前に機雷で沈没してしまった不運な戦艦。ディセンション型。
ちなみに三笠とは同一の敷島型だが、三笠・朝日と初瀬・敷島で少し形が違う為に、儀装の装備方式と絵師が異なる。
三笠よりさらに和風よりで、艤装もあわせサムライガールといった印象の出で立ちで、大和よりやや高めに結ばれたポニーテールと、左右に分けた前髪が特徴のきりっとした容姿をしている。
服装も合わせ、ポニーテールというよりは髷のイメージか。やや男っぽい口調で話す。これはディセンションしてから意識しての口調であり、本来はふつうの少女的な口調であったらしい。
まともに戦う前に沈んでしまった艦の前世を恥じており、また自身ディセンションの少し前に、深海棲艦の襲撃から逃れようとするあまり、同じく襲われる被害者を見捨てて逃げてしまったことに非常なサバイバーズギルド(生存者の罪悪感)を感じている。、
故に今度こそ戦って戦果を挙げることと、逃げた己を罰する為戦いの中で死すことを何よりも望んでいる。
その為若干死に急ぐところがあり、また、食事や会話等の仲間との交流にも殆ど興味を示さない。
当初はそんな問題のある性格であり、また死を恐れまともに戦わない八島と犬猿の仲であったが・・・戦いの中で成長し、最終的には生き残る事になる。
・敷島型前弩級戦艦:三笠
言わずとしれた日本海海戦における連合艦隊の旗艦。ディセンション型。
三笠・朝日と初瀬・敷島で少し形が違い、また三笠だけより新型のクルップ鋼で出来ているため、同型艦より防御力が高い。
袴姿のイメージを付与したような和風アレンジが施された海軍第二種軍服の上からZ旗模様の羽織を纏っているという美々しい艤装をしている。
黒髪のストレートを項で一本に縛った髪形の、楚々とした和風美少女。実家が剣術道場を運営しており本人もかなりの腕前で、艤装にも日本刀が装備されているためそれを振るって戦うことも多い。
(艤装に日本刀が入っているのは、三笠には、戦争後、損傷した砲塔を材料に鍛えた「三笠刀」という日本刀が存在し、帝国の栄光の象徴として多くの海軍士官が争って求めたことから)
横須賀で沿岸を破壊する深海棲艦に襲われ、剣術家でありながらそれが深海棲艦に対して全く無力である事への絶望と無力感から、「記念艦として保存される事で、自身が日露戦争で守り抜いた帝国の滅亡を第二次大戦の間傍観させられた」三笠の無念と同調。
軍の確認する初めてのディセンション艦娘となり、初陣で深海棲艦を撃破、家族らその場に居た民間人を守り抜いた。(それまではサーヴァント型の三景艦姉妹しか軍の手持ちの艦娘がいなかった)
この時代最強の戦闘能力を持つ艦娘であり、高い戦意と武術の心得と戦果を持ち、また他の艦娘にない特殊能力として、「内なる霊の知識を活用する」・・・東郷提督や秋山参謀の戦術能力を脳内にダウンロードして活用する能力を有するがゆえに、民間徴用者としては異例の抜擢で艦娘部隊の前線指揮官となる。
(あくまでダウンロードであって、人格が存在するわけではなく、また過去の戦例を瞬間瞬間で組み合わせて応用するものなのであまり融通が利かかったり先読みされてしまうこともある)
知・勇・武を併せ持つ艦娘として仲間を率いて戦い抜く事になるが、史実とは異なる戦況とそれ故に重なる味方の犠牲、艦娘を人として扱うか兵器として扱うかという人類軍側上層部の不和、初の艦娘戦闘からくる戦術戦略の蓄積の無さ、初陣スタートのディセンション型艦娘の混乱と不和等、さまざまな難題に苦しめられ、徐々にすり減ってゆく事になる。
だがそんな中でも、仲間たちと交流し艦隊をまとめ上げ友情を築き上げそれに自身も癒され、理解のある軍関係者と共闘して上層部の無理解に対して抵抗し、また敵手たる帝国旗艦戦姫と、仲間を奪った敵という憎しみは消せぬながらも奇妙なシンパシーを育ててゆく。
後に彼女の経験の記された手記から、艦娘が艦隊を指揮する事の難しさが知られることとなり、艦ではなく艦娘を率いる立場としての「提督」という制度が広く採用されてゆく切っ掛けとなっている。