・機動刑事ジバンORE<ジバン>

 死を問い、生を問い、その意味を問い、怪物達が襲い来る。強化された超常の異能が、()()()にその強度を超えて打撃を与え、その凄まじい在り方が田村(ひとと)直人(して)の心を責め苛み試す。

 全てを呑み込む、万物必滅の理を敷く虚無の宇宙。その化身の如き無差別殺戮者と化したジサツノイドガールが。
 儚くも無垢な一瞬の和解の可能性の後、特殊ミサイルを受け止めて呑み込んだ結果完全な怪物と化したヤギノイドが。
 華々しく、絢爛として、金剛の強さを備えながらも、しかし、あまりにも刹那的に駆け抜けんとするカブキノイドガールが。

「それでも、僕はっ!!!」
 だが、機動刑事ジバンは、田村直人は、守る為に殺す者、()愛の為に()なる暴力を振るう者として、それでもと言い続ける。

「死を恐れる事も死を崇める事も、生きる事は表裏一体、死は生きている者しか恐れさせる事は出来ないし、死を恐れるのが怖いから、死を崇める奴もいる、だって‥‥!?誰よりも死の恐れを語る私が!誰よりも命に執着しているというのか!?君は、死の恐怖を知りながら抗うというのか!?」
 ジサツノイドの闇を吹き飛ばす。命も星も、何時か消えるとしても。それでも、その微笑みは美しいのだから。人は誰でも、一つの太陽、小さな宇宙であり、その輝きは、その微笑みの為ならば、宇宙そのものという大きな敵にも、きっと抗えるのだと信じる。
「‥‥ありがとう、ごめんね。ぼく、しっぱいしちゃったかな。もっと、ほかのやりかた、あったかな。でも、たのしかったよ。いっしょにあそんでくれて、ありがとう。また、あそぼうね。‥‥もう、むりなの、しってるけどね、ほんとは。」
 故に、消えゆくヤギノイドに対しても叫ぶ。
「かんら、かんら!見事也、ジバン!あの世の桟敷から、しかと観劇させてもらおうぞ、其方の愛の物語を、のう!おお、万歳の千秋楽なり!いざ、さらば!!」
 カブキノイドの異能による光が激しく降り注ぐ中、生きてる理由(わけ)への問いに答える。命と戦いを遊戯(ゲーム)にしてはいけない。心に愛が無かったら、大きな敵に勝てはしない。命は重く、その重さ故に強く惹かれ合う、だから強いんだ、その先にこそ未来はあるのだと信じる。
 それを、愛する者を、自分を捨てても守るんだ、と。

「うおおおおおっ!」
 故に、ジバンは立ち上がる。立ち続ける!

 この後に続く、信念と無念の混交たるチャンバラノイド、そして生み出される命を絶つジバンと退治すべき狂える(マッド)狩人(・ガ)()()、人と文明の()りを討つという()を掲げる()達との戦いにも。死すとも屈せず彼は立ち向かい続ける。
 慈蛮(ジバン)は、/()義刃()と、戦い続ける!

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