【クローン戦闘獣イリアス】
別称:メカイリス

身長:99m
体重:214t

残骸から採取した遺伝情報を元に復元したイリスのクローン。
復元が不完全だった為、一部をサイボーグ化した。
また、遺伝子自体にも改良が加えられている。
所々機械が露出している個所があるが、外観は殆ど変らない。
搭乗式で、専用の勾玉を持つ者のみが操れる(特殊な装備はいらない)
搭乗口は胸部中央、外側の生体装甲を特殊合金で補強している。
全身からマナエネルギーを放出(地球へ還元)する事ができる。

・武装
スライディング ブレード:刃状の両椀部
斬る、突くなどの格闘戦に使用する他、大型プラズマ球を生成するのにも使用する。
マナエネルギーの吸収・還元にも使う(一定量以上吸収すると破裂してしまう)

触手:背中から生えている無数の触手、特に強化はしていない。
先端の刃から超音波メスを放ち、展開する事でプラズマ球を生成する事が出来る。
また、飛行の際に生じる皮膜状の光はシールドとしても使用可能。
これも、マナエネルギーの吸収・還元に使用する。

バイオ ブラスター:胸部の器官(中央を除く)から強力な粒子ビームを放つ。

・操縦方法
内部で融合(上半身に触手が巻き付き、顔に怪獣の頭部を模した仮面が付く)し、
体の動きと思念で動かす。

・備考
メカガメラを参考に某国のマッドサイエンティストによって造られた戦闘怪獣でイリシズの殲滅と、マナの還元を目的としている。
(製作者はイリシズの襲来時に瓦礫の下敷きになり死亡)

・搭乗者
ウィリデ−02
イリアス製作者がイリアスの魂として生み出した人造人間。
外見は12、3歳くらい、緑がかった髪が腰まで伸びている。
あまり感情を持たず、最初の命令に従って行動している。
学習能力はあるので、学べば感情を増やす事ができる。
ぼんやりと火を眺めているのが好き。
(「ウィリデ」はラテン語で「緑」の意、ウィリデ−01はイリアス)

・ストーリー(怪獣大戦ガメラ2026外伝)

大阪湾にイリシズが出現。
海からはジグラ、空からは数十体のギャオスの群が迫っている。
大阪支部の戦車隊とF−9が応戦するも、まったく歯が立たない。
要請を受けメカガメラが出撃したが、到着にはまだ時間が掛かる。
「メカガメラ到着まであと十数分・・・駄目だ、間に合いそうに無い・・全滅す・
・」
司令官の声が途切れる、ジグラも動きを止め上空を見つめている。

何かが降りてきた。
光の翼を広げ、あたかも天使の降臨のように・・・

「イリ・・ス・・・?!」
降りてきたモノ、それはかつてガメラによって倒されたはずの異形の怪物、イリス。
「キュゴーーーーーーン!」
驚愕する隊員達を余所に、2体のバイラスが頭部を収束しイリスに突撃していく。
同時にイリスの腕がバイラスに向かって突き出される。
次の瞬間、串刺しになっていたのはバイラスの方だった。
イリスの腕にある刃状の部分が伸び、“頭部から”串刺しにしている。
腕を振るい、バイラスを真っ二つに切り裂き、海の方に顔を向ける。
「ガァオウッ!」「キュァァァァ!!」
ギャオスの群と2体のバルゴンが、それぞれ超音波メスと破壊光線を放つ。
が、その攻撃はイリスの前方に展開された皮膜状の翼によって遮られる。
「クゥオオオゥゥゥ・・・」
低い唸り声と共に、翼を解き、触手の先端から光線を放つ。
ギャオスの群に光線がよぎり、数匹が切り裂かれ墜落する。
さらに、胸部からも光線を放ち、残りのギャオスを吹き飛ばす。
「グワーーーーッ!!!」
その隙を突いて、バルゴンが腕に食らいつく。
ぎりぎりと牙が食い込んでいく。
同時にもう一体のバルゴンが、長い舌をイリスの首に巻き付ける。
「クゥゥゥゥ・・・・」
前よりも幾分か高く唸り、2本の触手をそれぞれのバルゴンに伸ばす。
そして先端を展開し、プラズマ球を生成すると、一気に発射する。
頭部を吹き飛ばされ、絶命する2体。
そして、沖の方に目をやる。
さっきから沈黙していたジグラの口から微かに光が漏れている。

その光景を傍観していた、部隊の司令部に通信が入る。
映像に映っているのは、今戦っているイリスの頭部と同じ形をした仮面をかぶった
12歳ほどの少女。
腰元まである緑がかった長い髪、上半身には触手の様な物が巻き付き、胸元には金属
質な光沢を持った勾玉が掛かっている。
「君は一体何者だ!どうやってこの回線に侵入した!!」
兵士の一人が叫ぶ。
「それに答える義務はありません・・・、あなた方がそこに居ると大変邪魔です、
ただちに撤退して下さい。」
臆する事無く少女が言い放つ。
「なっ!それはどういう・・」
「時間が無いんです・・・早くして下さい。」
兵士が司令官を見る。
「・・・・・・」
「・・・巻き添えになりたいんですか」
少女の持つ、雰囲気に押され司令官が口を開く。
「・・・分かった、総員に告ぐ!ただちにこの場から離れよ、繰り返す、ただちにそ
の場から離れよ。」

周囲の戦車隊が撤退していく。
それを確認すると、イリスが今正に口を開けようとしているジグラに突っ込んでい
く。
両腕と、全ての触手をジグラの体に突き立てる。
その中を緑色の血液のようなものが流れ、ジグラの口から光が消える。
両腕、触手を抜き、翼を展開し真上に飛び上がる。
両腕の刃を伸ばしきり、振り上げる。
刃の間にプラズマ球が生成され、徐々に巨大化していく。
「クゥルォォォォォォ!!!!!」
一際高い声を上げ、自分の数倍の大きさのプラズマ球をジグラに投げ付ける。
周囲が閃光に包まれ、光が収まるとそこにジグラの姿はなかった。
「・・・出現したイリシズ、殲滅完了」
そう呟き、周囲の炎を眺める。
「余剰マナエネルギー放出・・・」
少女が言い終えると同時に、イリスの体が輝き出す。
体からエネルギーが立ち上り、成層圏まで上がって地球全土に広がっていく。
数十年前、ガメラがレギオンを倒す為に行なった事、その逆を行なっている。
やがて光は小さくなり、消えた。
そして、そのまま何処かへ飛び去った。

数分後、到着したメカガメラは、大阪支部部隊からの報告を受け驚愕するのだった。

[別視点]

地球へマナを返還(イリシズから搾取)した後、イリアスは人目に付かぬよう成層圏付近を飛行し、居住域から離れた樹林へと降下した。
「・・・Redire」
ウィリデが呟くと同時に前方の隔壁と黄色い生体装甲が開く。
そして上半身に絡みつく触手が伸びウィリデを降ろす。
着地し触手が解けると同時に、イリアス本体も触手の束が解けるように変化していく。
100m近い巨体が収縮し、1m半程の大きさになる。
丁度オリジナルイリスの幼体のような形だ。
「・・・行こう」
ウィリデの呼びかけに応じ、体を引きずるように移動を始める。
そのままどこか・・・眠れそうな場所へと





「Fuerte」
その言葉と同時に、イリアスの触手がウィリデの上半身に絡みつき、その体を覆っていく。
更に幾つもの触手が伸び、それらが重なり合って一つの形を形成していく。
巨大な「月の女神」の名を持つ存在へと。
「クゥウゥゥゥゥゥゥ・・・・・!」
辺りに響き渡る咆哮、背中の触手を伸ばし光の翼を展開し空へと舞い上がる。
同種族とも呼べる存在から命を搾取し、地球へと還元するために。
その名に込められた願い「地球を元の緑豊かな星に」するために。

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