戦え!イクサー1
最初期のOVAで、破邪大星ダンガイオーの一つ前の段階と言ったところか。
初期作品だけ有っていろいろとやってやろうという意気込みがあり、美少女アクションから巨大ロボット戦闘まで、ホラーな怪物からSFメカニックまでと、実に色々詰め込んである。
(おかげでどういうジャンルなのか、ロボットアニメに入るのか入らないのかはっきりせず、スーパーロボット大戦どころかSRCにもお呼びがかからないが)
マクロスがばらまいた我が国80年代以降のロボットアニメの宿業の病美少女お色気たっぷり症候群とを除けば、評価はかなり高い。
気色悪めだけど的としてアクションに耐えるモンスター(特にヴォイドタイプ)、東宝特撮へのオマージュ的な空中戦艦富士一号、富士二号、熱線砲、FJーV。
名人・渡辺宙明の手になる、金管楽器を多用したやや「宇宙刑事」シリーズ的なかっこいいBGM、数こそ少ないけれど迫力あるロボット(やや生体兵器的描写・設定があるのがいい)。
非常にまっすぐな性格で、いささか口べたで常識に疎いが、健気なまでに己の使命を全うしようとする人造人間イクサー1。
夜の闇から口笛と共に現れ、美しくも猛々しくイクサー1を追いつめる、「イクサー1を倒すためだけに作られた」イクサー2。
(明らかにハカイダーから連なる「悪のライバル」の系譜であり、そしてそえに恥じないかっこよさと強さの持ち主。余談ながら「魔法騎士レイアース」TVアニメ版の第弐部に登場したキャラの「ノヴァ」は、明らかにこのイクサー2のオマージュである。鋭く尖った肩甲つきの黒いスーツ、加虐的に主人公にこだわりを見せる性格、分身たるメカイクサーシグマとレガリアの類似、イクサー2が部下としてつれ回していたレッダスとブルーバというヴォイドそっくりの魔物の存在など。つまり、そういうまねが出るほど格好いいということだ。)
等々、魅力的な要素が幕の内弁当。
知名度も低く、問題も色々あるこの時代の作品だが、その意気込みには見習うべき所は多い。
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