・・・これはセロケースの記憶。
世界の片隅に引っかかった小さな記憶。

小さなバー。それがあたし達の最後の世界だった。
 
彼は、そこでお酒を作って、そして、あたしはセロを弾く。

それがあたし達のすべての希望だった夢だった。
 
あの狂った王が、みんなを改造するまでは。


・・・これはセロケースの記憶。
世界の片隅に引っかかった小さな記憶。

続く