篭手の上司の前に、置かれるセロケース。
上司、いとしそうにセロケースをなで、篭手に開けるように命じる。
セロケースの鍵が壊され、出てきたものは次のように書いてある一枚のメモ。
「あれほど開けるな、って言ったじゃない。」

「で、ケースをすりかえたのはいいけど、どこへ隠したんだ? 」
聞く時計屋。三人組はさっきの公園に来ている。
「あそこ・・・って、おい! 」
ゴミ箱を指差すトヴァ。しかし、その先にはごみを清掃車に叩き込む清掃の職員が。
セロケースもその例外ではなく・・・・。
煙を立てて、行ってしまう清掃車。
唖然としてたっているトヴァの前に、時計屋は、愛飲のセブンスターを突き出す。
「ま、疫病神を始末してくれたんだ。奴らに礼を言わなきゃな。」
「ああ・・・まぁ」
トヴァの頭の中に、「また会いそうな予感がする。」という言葉が浮かんだが、口をつむぐ。
トヴァ、嫌いといってはばからないセブンスターに火をつけて、この事件は終わる。