CASSHERN

何ともかんとも微妙〜な映画、タツノコプロのヒーローアニメ「新造人間キャシャーン」の実写リメイク劇場版作品。

特撮的には大変素晴らしい。架空の世界を独自の味を持ってなかなか大規模に構築に成功しているし、敵ロボット軍団がざっくざっくと進撃してくる様は原作アニメの実写+CGのリメイクとしてはほぼ完璧、力図よいBGMもいかにも鋼鉄の行軍に相応しい。。キャシャーンとの戦闘も派手派手しくよろしい。
やたら前衛的な画面のトーン統一や白の露出オーバーによる画面反射などの演出は好悪分かれるところだろうが、我輩は好きだ。

そして生きたいという普遍な切実なる命の叫びを人類があたかもその権利を有するが如くに見えざる秤に載せ拒絶したが故に人類殲滅を誓った新造人間の長・ブライキングボス=唐沢寿明の演技が特に素晴らしい。堂々たる台詞回しとそれにマッチ知る表情、さらに鮮烈に印象付ける白髪に真紅のマントというコスチュームの妙。宮迫博之のアクボーンの喋らない演技も、ブライキングボスほどではなかったが印象深い。

ただなあ、ラストがなぁ。「人は何故戦うのか、憎悪の連鎖は断ち切れるのか」というテーマはいいのだが。
結局結論をつけられないのでは、いささかどころではなく価値が落ちるとおもうのだよ。現実の社会を見つめればたしかにこういうラストしかないのかもしれないが、そこに答えをつけてこその作品だと思うのだよ。大体機動戦士ガンダムSEEDでもやっていたし、二番煎じはよろしくない。

好き嫌いが相当分かれる、悪い意味ではなく問題作だと思う。

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