アニメ・漫画の絵に関する質疑応答(完全版)

自問自答していると思ってください。

そもさん。日本の漫画・アニメにおいては特に顕著である、目などを大きく書くディフォルメぶりはどうか。(恐らく元々は少女漫画から始まった者が少年漫画に登場する少女にフィードバックされたものと思われる)
せっぱ。浮世絵における大首絵(表情を描きやすくするために顔を大きくディフォルメする書き方)、に同じ。表情すなわち心を、心に移りたるままに活写する、日本芸術の精華なり。


そもさん。漫画・アニメなどでしばしば、「お母さん」は大抵妙に若く見える。設定上そうなっている場合が殆んどであるが、何故か?
せっぱ。西洋彫刻屈指の傑作、ミケランジェロの「ピエタ」を見よ。あの彫刻において聖母マリアは三十過ぎのイエスを抱きかかえているが、その顔は二十台にしか見えないほど若い。「母」が美しくあるのは、いつの世も芸術の伝統である。

・・・諸君の意見や如何?

この件に関して、空科傭兵団の清水三毛殿から意見を頂きました。
そもそも、芸術とは、作者の心というフィルターを通して人間社会と人間とをえがく行為なわけであり、そこには誇張すなわちデフォルメがあってこそ当然。
それがない創作などありえないし、あったとすれば、単なる記録映像にしか過ぎないでしょう。写真技術が発達した現代でも、なおイラストを描く意義は、そこにあります。
キャラの目だけ大きく描く、いわゆるアニメ絵を非難するヒトもいますが、上記のような大きな視野からみれば、数ある表現技法のひとつにしかすぎず、なんら非難されるものではないと思います。作者なりに工夫していれば、ね。
例えば中世イタリアの彫刻などだって、ありえないほど頭身が高かったり、筋肉が誇張されてたりするわけで。方向性が違うだけで、アニメ絵もそのなかの1技法として考えておけばよいのでしょう。お母さん絵についても同様かと。
なお、小説中のキャラについても同様で、アニメ的性格設定も、その短所、長所を把握さえしていれば、問題ないと思います。リアルじゃないっていうヒトもいますけど、無視無視。

ふむ。やはり我輩の研究の方向性は正しかったようだ。

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