「或る陸軍中尉の記憶〜M・Iの系譜〜」
このタイトルにある「M・I」というのは我等が青春の記憶・漫画「突撃!パッパラ隊」主人公、水島一純中尉のことである。
最近ふと思ったことなのであるが。我輩がこれまで気に入ってきた漫画やアニメ・ゲームの主人公達において、「水島一純」に類似した性格的特長を持つキャラクターが多いなー、と気づいたのだ。(キョウスケ=ナンブ「スーパーロボット大戦IMPACT」大十字九郎「斬魔大聖デモンベイン」葉隠覚悟「覚悟のススメ」とか。相良宗介「フルメタル・パニック!」は水島一純と比べるとややギャグキャラ風味、姫城玲「狂科学ハンターREI」はやや似てるが少し違う、性別女だけど逆転的に似ているのが与謝野緋奈「ばいおれんす☆まじかる!」・・・他、「断片的に似ている部分がある」というのが多数)
そこで、この「水島一純の系譜」にあるキャラクターの「特徴」と、そも何故我輩が「水島一純」に惚れこんでいるのかとかあれやこれや・・・という企画。ちなみに、「後光院ランコ」系女性キャラ、というのも結構居る。エクセレン=ブロウニング「スーパーロボット大戦IMPACT」とか、折原のえる「総理大臣のえる」とか。特にエクセレンは相方のキョウスケが水島に似ているということで、何だかこの二人を見ていると「突撃!パッパラ隊」のようで昔を思い出しほほえましい気分になったものだ。
さて、水島一純というキャラクターの人となりは我輩のパッパラ隊研究を読んでいただければ、我輩の解釈は分かるであろ。
ここで分析したいのは、我輩にとって何故水島が特別であるか、ということだ。
水島は、ようもてる。「突撃!パッパラ隊」の劇中登場するヒロインで、彼に想いを抱かなかったものはほとんどいないと思われるほど。
これは一見、我輩が好きでない駄ラヴコメな話の主人公(○木天○とか、テン○ワ=ア○トとか、他例を挙げるのもめんどくさいほど多数存在)と似ている要素に思える。しかし我輩は、それらに感じた「いやらしさ」とでも言うべきものを、ついぞ水島から感じることは無く、そして「突撃!パッパラ隊」という作品は明らかにそれだ駄目ラヴコメとは一線を画していた。
それは、何故だろうか。それが恐らく水島の特殊性にあるだろうと、我輩は考えたわけだ。
水島の特殊性、その1
水島一純は、ストイックである。一種初々しいといってもいいほどだ。ランコとかにかなり大胆なアプローチをされても、顔を赤らめるばかりで鼻の下を伸ばすようなことは一切無い。
あとそれゆえに鈍感と言われる感じもしないでもないが、それとてその辺の凡百の鈍感とは毛色が異なる。水島は想いに気づいていても答えることが出来ないといった感じなのであるが、それゆえ水島はその鈍感で人を傷つけるということが無いのだ。
駄ラヴコメでは主人公はただ気づかないだけでまわりの女の子がやきもきするという状況が何度も使いまわされるが、水島は違う。愛を与えることが出来ない故に、それ以外の友情や行動で精一杯返そうとする、故に周囲に幸せをもたらす。
水島の特殊性、その2
水島一純は、優しい。
これが、最高に重要である。それは劇中でランコに「優しすぎる」といわしめた、自分の身もいとわない献身的なもの。それは彼の今までの人生で、失うものの多かったからなのであろう。それゆえに、そう、彼にこの優しさがあるからこそ、彼が愛されるのは必然であると思えるのだ。むしろ、愛されなければかわいそうであろう、と。
敵?であるしっと団と比べて・・・見るまでもないか。
そして、それゆえに。
水島の特殊性、その3
水島一純は、強い。
そう、彼は強い。不死身の肉体とか戦車をも破壊する腕力とか、そんな物理的な要素だけではなく。「彼自身は己の体を疎んでいても、それを誰かを守るため使うときに一瞬も躊躇わない」その心こそが、強さであろうと思う。
どうだろうか、ここまで上げてきた要素を見て。これらの要素で構成された水島一純の心根。これを一言で表すならば・・・男らしい、が割りと近いのではないだろうか。それもただ荒々しいのではなく一種の紳士性を持ったそれ。
恐らくそれゆえに水島一純と「突撃!パッパラ隊」を我輩たちは好いたのであろうと思うが、どうか。